さあ今日はみんなが嫌いな経済の話。でも、難しいことはできる限り避けてわかりやすく話すつもりなので、ちょっぴりだけ。
まずはこちらの図。耳にすることも多いであろう円とドルの関係性です。円安とか円高とかって言われるやつです。ドルに対しての円表示なので、チャートが上なら「ドルが高くて円が安い=ドル高円安」となります。
2021年に入ってからドルが高くなってますね。102円程度で1ドルに交換できていたものが、110円程度出さないと1ドルに交換してもらえません。
つまり、ドルの価値が上がって日本円の価値が下がっている。
ここまでは大丈夫ですね?
で、最近よく「金融緩和」って言葉が出てきます。コロナで大変だからと金融緩和の政策が行われています。給付金や補助金なんかもたくさん出てますよね。
あれ?日本って借金大国じゃなかったっけ?国にはオカネがないはずなのに。
一般家庭で考えると、収入が減ったにも関わらず支出が増えてる状態です。普通の家庭なら、収入より支出が上回ると何が起きるかというと「借金」ですよね。
それすら追いつかない状態ならどうするか?「オカネを印刷して増やしちゃおう」って増やせば、一般家庭でも生活できますよね。(当然ですが印刷して偽札はダメ)
でも、国ならオカネを印刷してじゃぶじゃぶと増やすことが可能です。だって紙を印刷するだけなんですから。今はこの状態です。
国民の手にたくさん印刷で増やしたオカネが広まるとどうなるか?というとオカネ自体の価値が下がります。需要と供給のバランスで成り立っていたものが崩れていく。
ダイヤモンドや金に価値があるのは希少だからですよね。ダイヤや金が無限に取れまくれるのならば価値が下がって安くなります。川原に落ちていている石と同じ。
オカネを市場に急激に増やせば、インフレが起こります。インフレとは物価が上がることです。
オカネの価値が下がって市場に溢れているのですから、極端に言うと普段なら時給1000円をバイトに支払ってたものが時給5000円でもいっかオカネならあるし、となるのです。
明らかに適正価格ではなくなってくる。
時給5000円のバイトくんたちが溢れているのですから、牛丼の価格も5倍の2500円にしても売れてしまう。お店の売上も増えるからどんどん給料を支払える。
これがインフレです。
(めちゃくちゃシンプルかつ極端ですがこれをイメージしてください)
話を戻しますが、
「ドルの価値が上がって日本円の価値が下がっている」
この状態でしたよね。
困ったことに、コロナは世界的なものになっていて、金融緩和が行われているのは日本だけじゃなくアメリカも同様です。これにより、日本円だけじゃなくドルも大量に印刷されている状態です。
つまり、価値が下がっているのは日本円だけじゃなくドルも同じってことです。
そして、徐々に物価は上がってきています。不動産なんて買う人いなさそうなのに価格が上がっています。以下の図は株価ですがこちらも上がっています。
いま、徐々に給料が上がってますか?手元に入ってくるオカネ増えてますか?
今手元に持っている日本円に10000円の数字が書かれていても、10000円の価値がどんどん落ちてきています。
気づいたときには物価上昇のペースに追いつかなくなって、非常にしんどい思いをする可能性が高く、貧乏くじを引かされる状態になりますのでほんの少しだけでも危機感を持ち、そのために何をすればよいのか考えて行動し、自分と自分の周りの大切な人だけは守れるくらいにはしておいた方が良いのではないかと思う次第です。
投資を考えようとか暗号資産をやろうよというつもりはありませんが、これらの価格が上昇しているのにはそれなりの理由があります。所詮、オカネは「みんなが申し合わせて利用うしている単なる紙」でしかありません。
飛行機事故でみんなが無人島に不時着したら、紙幣なんてまったく価値はなく価値のある物品同士の物々交換が始まるのと同じ考え方です。
「これだったらいいかな」と自分に合った対策や方法は必ず見つかります。
他の人の生活や資産なんて増えようが減ろうが私には関係ないのでぶっちゃけどうでもいいし、たとえ余計なお世話だと言われたとしても、せめてこれを読んでいる人だけは、少しだけ先のことを意識して行動を起こし、数年後に笑いながら幸せに過ごしてもらいたいと思います。
それではー