Instagram新時代到来!話題の動画編集アプリ『Edits』を徹底解剖

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Instagram新時代到来!話題の動画編集アプリ『Edits』は使える?

Instagramといえば、写真やショート動画を気軽に共有できるSNSとして世界規模で利用されています。中でも「リール」と呼ばれるショート動画は人気コンテンツのひとつ。

リール動画を多くの人の目に留まる形で発信すれば、フォロワー獲得やブランドのPRに大きな効果が期待できます。

しかし、映える動画を作ろうとすると、編集ソフトの操作が難しく感じたり、スマホだけでサクッと仕上げるには物足りなかったりというハードルもありました。

こうした中、Instagram公式が“自ら”スマホ用の高機能編集アプリを新たに提供し始めたのが「Edits」です。

一見「CapCutに似ている」「AI機能が入ったiMovieっぽい」と言われることもありますが、実際はInstagramらしい独自のコンセプトを盛り込み、本格的なツールとして作られています。

特に注目すべきは「テンプレートに頼らず、クリエイター自身のアイデアを引き出す設計」「AI技術による高度な自動編集や被写体切り抜き」「Instagramとの強力な連携で、投稿から分析まで一括管理」など。

ここからは、Editsの大きな特徴や機能性を初心者でもイメージしやすいよう、順を追ってみていきましょう。

 

Editsの使いやすさ:初心者も直感的に操作できるUI設計

Editsがまず注目される理由の一つは、スマホ初心者でもわかりやすい「直感的なUI(ユーザーインターフェイス)」です。

大前提としてInstagramのリール機能を触ったことがある人なら、あまり戸惑うことなく利用できます。画面下部に並ぶツールボタンをタップし、動画を切り貼りしたりテキストを追加したりと、操作はシンプル。

さらにEditsでは、実際の編集画面がタイムライン形式で表示されており、カットやトリミング、動画クリップの移動・並び替えなどがドラッグ&ドロップ感覚で行えます。

PCの映像編集ソフトに近い構造ながら、指先で気軽に扱えるのが特徴です。

 

オリジナル動画に仕上がる

もう一つ大きいのは、Editsが「テンプレートをあえて搭載しない」方針をとっていること。

CapCutなどでは、ワンタップで“流行動画そっくり”に仕上がるテンプレートが人気ですが、Editsは「ユーザー自身がイチからクリエイティブに編集する楽しさ」を重視しています。

逆に「テンプレートが無いと難しそう…」と思う人もいるかもしれませんが、実際はフィルターやステッカー、トランジション、エフェクトなど豊富な装飾機能が用意されており、組み合わせるだけで十分オシャレな動画が作れます。

テンプレートに固定されず、自分らしさを出しやすい点はEditsらしさと言えるでしょう。

 

ウォーターマークなし

また、初心者にありがたいのは「ウォーターマーク(透かしロゴ)」が入らないこと。

無料の動画編集アプリでは書き出すと自社ロゴが映像に入るものが珍しくありません。インスタに限らず、TikTokやYouTubeに投稿するときにも画面端にロゴが入ってしまい、ちょっと気になる…という経験はありませんか?

Editsの場合は無料でもロゴが入らず、クリーンな動画としてエクスポートできるので、SNSにそのままアップしても違和感なく使えます。

 

プロ顔負け?意外と高機能な編集ツール&AI活用

Editsは初心者向けの手軽さだけでなく、プロも「使える」と言うほどの機能性を備えているのも注目ポイントです。

「スマホ編集だからどうせカットとテキストくらいしかできないんでしょ?」と思ったら大間違い。

 

シングルフレーム単位の編集

まずはカット編集の精度。タイムライン上で1コマ(1フレーム)単位の切り貼りができるため、「映像と音楽のタイミングをドンピシャに合わせたい」「この瞬間だけ一瞬差し替えたい」など、細かい要望にも応えられます。

また、メイン動画以外に音声トラックやテキストレイヤーなど複数レイヤーを重ねられるので、スマホ上とは思えない多層的な編集が可能。

たとえばBGMを少し小さめに流しながら、別レイヤーで効果音を挿入するといった処理もスムーズです。

 

グリーンスクリーンやカットアウト

さらにプロ仕様の動画合成といえば「グリーンスクリーン合成」。背景が緑色(または他の単色)で撮影した映像から被写体を切り抜いて、別の映像と重ねる技術です。

Editsではこれを手軽に実行でき、複雑な映像表現やバラエティ系の面白い動画を作りたいときにも役立ちます。

しかも切り抜き対象が動いていてもある程度AIが追従してくれる「被写体自動トラッキング」的な機能まで備わっているため、初心者が複雑なマスク編集をしなくても、それなりに合成が成り立つという優れものです。

Editsには、クロマキーだけでなく「カットアウト」機能も用意されていて、背景が必ずしも緑色でなくてもAIが人物や物体を見分け、パッと切り抜いてくれます。

たとえば部屋の中で撮った自撮り動画から自分だけを切り抜いて、別の背景に重ね合わせるような演出がサクッと可能。普通は専門ソフトや高度な編集技術が必要だった合成が、スマホの画面タップだけで実行できる時代になりました。

 

AIで静止画を動かす「Animate」機能

Editsが大きくアピールしているのが、AI技術を使った多彩な編集支援。

なかでも「Animate(アニメート)」と呼ばれる機能は、静止画から動くショートビデオを自動生成するものです。

一枚の写真に対してAIが被写体の輪郭やパーツを推定し、自然な動きを付けてくれるので、いわゆる“動く写真”のような不思議な演出が楽しめます。

また、音声の自動文字起こし(キャプション生成)やノイズ除去も充実。撮影時に周囲の騒音が入ったり、マイクが遠くて声がこもったりしても、Editsの「Voice Enhance」機能がうまく音質を補正してくれます。

さらに、自動生成された字幕はフォントやスタイルをカスタマイズ可能なので、プロっぽいテロップを入れたいときも便利。

こうしたAIサポートは「映像編集の敷居を下げる」役割を果たしており、専門的な知識がなくてもクオリティの高い動画を作りやすくしています。

Instagram責任者のAdam Mosseri氏も、「Editsは本気でクリエイティブな作品を作りたい人を支援する」と語っており、まさに初心者から中級・上級者まで幅広い層が使えるアプリに仕上がっているわけです。

 

Instagramリールとの強力連携:投稿から分析まで一気通貫

Edits最大の利点ともいえるのが、Instagramとのシームレスな連携です。

撮影から編集、そしてInstagramへの投稿・分析まですべてを一括管理できるため、インフルエンサーや企業アカウントを運営している方には大きな魅力となっています。

 

リール投稿がワンタップ

Editsで編集した動画は、そのままの解像度(最大2K)でInstagramリールに直接投稿できます。

通常なら「編集アプリで書き出し→スマホに保存→Instagramアプリで新規投稿→キャプション入力…」といった手間がかかりますが、Editsではワンクリックで投稿画面へ移行できるので、タイムロスが最小限

Instagramリールは縦長動画が主流ですが、Editsでは最初から縦長を想定したUIでサクサクと編集できます。

BGMや効果音はInstagramの音源ライブラリが利用できるため、「リールで流行している曲をすぐに入れたい」と思ったらEdits内で検索して使うだけ。

ストーリーズ向けのフォーマットも視野に入っており、短い動画をシェアするのに最適化されています。

 

アプリ内でリールの分析データが見られる

Editsにはリールのパフォーマンスを追跡できるインサイト機能が搭載されています。

投稿したリールがどれくらい再生され、何件のいいねやコメントが付き、フォロワーではないユーザーがどの程度見ているか…そうしたデータをEditsアプリ内で確認できるのです。

さらにユニークなのが「スキップ率」

リール視聴者が途中でスクロールして離脱した割合を可視化してくれるため、「何秒あたりで離脱率が増える」「ここで視聴者が飽きやすい」といった分析がしやすい点が特徴です。

リールは冒頭数秒で惹きつけるかどうかが勝負なので、こうしたデータは次回の動画作りに大いに役立ちます。

一方、従来のInstagramアプリでもクリエイター用のインサイト機能は用意されていましたが、わざわざInstagramアプリに戻って解析を見る必要がありました。

Editsなら編集後の投稿と分析が同じプラットフォームで完結するため、試行錯誤を効率的に回せます。インフルエンサーやマーケティング担当者が待ち望んだ機能とも言えるでしょう。

 

ドラフト共有でコラボ動画もスムーズ

インフルエンサー同士や企業の動画チームなど、複数人が関わる編集では「途中段階のドラフトを共有して相手に修正してもらう」という流れが欠かせません。

Editsでは、編集中のプロジェクトを別のユーザーと共有し、共同作業を進められる機能も搭載されています。

例えば、あなたが撮影した素材をベースにEditsでざっくり編集した後、友人や同僚に「もっと面白いテロップを入れて」「ここでBGMを切り替えて」と頼んで仕上げを引き継ぐことが可能です。

これにより、わざわざ書き出したファイルを送ったり、アプリ間でデータを移し替えたりといった手間が減り、SNSコラボ動画づくりがはかどります。

 

CapCutやAdobeアプリとの比較:Editsの強みと弱み

動画編集アプリは数多くあり、特にTikTokと連携するCapCut、あるいはプロが使用するAdobe Premiere Proなどが有名です。

「Editsって結局どこが優れているの?」「逆に苦手な部分は何?」と気になる方のために、以下で代表的なアプリとの比較ポイントをわかりやすくまとめます。

 

CapCutとの比較

Instagram vs. TikTok

CapCutはTikTok運営企業(ByteDance)製で、EditsはInstagramの親会社(Meta)製。つまり、CapCutはTikTokに最適化し、EditsはInstagramに最適化する構造です。

どちらも他SNSへの投稿は可能ですが、インサイト分析や音源連携などはそれぞれメインのSNSに合わせた機能が充実します。

テンプレートの有無

CapCutにはユーザーコミュニティ由来の豊富な動画テンプレートがあり、映像を当てはめるだけで完成する手軽さが売り。

一方Editsは「テンプレートを搭載しない」方針のため、自由度は高いが「最初から全自動でそれっぽい動画」を作るような機能は少なめ。ただし初心者にも扱いやすいフィルターや効果は一通り揃っています。

AI機能と出力画質

両者とも自動字幕、背景消去、グリーンスクリーン合成などAIを駆使した機能を備えています。

ただしEditsは「写真を動画化できるAnimate機能」を推しており、この点で他にはない特色を持ちます。出力画質はEditsが最大2Kまで、CapCutは4KもOK。4K制作をしたい人にはCapCutが有利です。

デスクトップ対応や規約の違い

CapCutはWindows/Mac向けのPC版やWeb版もあり、スマホとPCを併用できるのが強み。

データの取り扱いについてはByteDance(中国企業)のアプリであるため、プライバシー面を懸念するユーザーも見られます。加えて、CapCutの一部音源は商用利用不可などの縛りもある点に注意。

一方、EditsはMeta社のポリシー準拠で、商用利用上の制限は特になく安心という声が多いです。ただしEditsはPC版が存在せず、解像度も2Kまでに留まるなど、総合的な制作環境はCapCutほど広くありません。

総じて「Instagramリール中心で動画を作りたい人はEdits」「TikTok向けにテンプレートで手軽に作りたい人はCapCut」という住み分けがされるでしょう。

セキュリティや商用利用などで慎重な人はEditsを選ぶケースも増えているようです。

 

Adobe Premiere系との比較

Premiere ProとEdits:ターゲット層が違う

Premiere Proはテレビや映画の制作にも使われるプロ向けソフトで、PC上で高度なカラグレーディングやVFX合成など何でもできる万能さを持ちます。

一方Editsは「スマホでSNS向け動画を短時間で作る」用途がメイン。細かな演出や4K・8K映像といった本格作品はPremiere Proが得意です。

Premiere Rushとの比較

Adobeにもスマホ向け簡易編集アプリ「Premiere Rush」があります。RushはAdobeクラウドを活用してPC版Premiere Proとの連携が可能ですし、YouTubeやTikTokなど汎用的に対応します。

しかし、Instagramの音源ライブラリを直接使えたり、リール分析を見られるのはEditsならでは。「インスタでリールを極めたい」ならEditsのほうが圧倒的に便利です。

無料 vs. 有料

Editsは無料で使える一方、Premiere Proは月額課金制(単体プランで月2,000円台)です。Premiere Rushも無料プランがありますが容量や機能が制限されるので、フル活用には有料版が必要。

企業や映像プロダクションなら経費でまかなうことが多いですが、個人のSNS運用だとEditsの無料特化は大きな魅力といえます。

結局のところ、しっかりPCで映像を作り込みたい人はAdobeに軍配が上がり、スマホでサクッとそれなりのクオリティを作るならEdits、という住み分けです。

Instagram内での活動が中心なら、Editsのほうが圧倒的に効率的。反対に4Kや専門的な合成・編集が必要ならPremiere Proの出番です。

 

iOS・Android対応状況とPC版の有無:どうやって使える?

Editsは2025年3月にiOS版(iPhone向け)から先行リリースされ、日本のApp Storeでもダウンロード可能です。iPadでも動作はしますが、基本的にはiPhone用アプリとして設計されています。

その後、2025年4月にAndroid版が公開され、Google Playストアからもダウンロードできるようになりました。

現在はiOS・Androidともに対応しているので、多くのスマホユーザーが無料で利用可能というわけです。

気になるPC版(WindowsやMac向け)は、今のところリリースされていません。公式情報でも「モバイルに特化したアプリ」として案内されており、デスクトップ環境にEditsを提供する予定は無いとのこと。

Instagramそのものが「スマホ前提」のSNSとして成長してきた流れもあり、PCでのがっつり編集はAdobeや他社ソフトに任せる、という方向性で割り切っているようです。

もしPCで編集したい場合は、別のアプリやソフトに動画素材を移して作業する必要がありそうです。

例えば「スマホで素材を撮影・ざっとEditsで編集しておいて、さらに凝った仕上げはPCのPremiere Proに持ち込む」といった二段構えも一つの手ですが、今のEditsはあくまでスマホ完結を重視しています。

 

まとめ

Instagramの公式動画編集アプリ「Edits」は、直感的なUIと高度な編集機能を両立した新しいモバイルツールです。

テンプレートに縛られずにクリエイティブな発想を活かせる一方、AIによる自動テロップやノイズ除去、写真のアニメ化などの先進機能で、初心者でもクオリティの高い動画を作りやすい設計になっています。

Instagramリールとシームレスに連携し、投稿からインサイト分析まで一気通貫で行える点は、特にインフルエンサーや企業のSNS担当にとって大きな利点です。

無料アプリでありながら広告表示やロゴ透かしなども入らないため、安心してSNSにアップできます。

もちろん、PC版がないことや最大2Kまでの出力制限など、ハイエンド志向の映像クリエイターには物足りない面もあるでしょう。

しかし、モバイルで完結する編集体験としては十分にパワフルであり、CapCutやAdobe系アプリとは異なる立ち位置を確立しつつあります。

今後、キーフレーム設定やさらなるAI機能強化など、追加アップデートも期待されるEdits。

Instagramという巨大プラットフォームを背景に、クリエイターやビジネス活用の現場で大きく浸透していく可能性があります。SNSを中心に活動する映像制作者やインフルエンサーは、早めに触ってみる価値が十分にあるでしょう。

ぜひ一度、あなたのスマホにEditsを入れて試してみてください。新しい動画制作の世界が広がるかもしれません。

 

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よぴ(管理人)

サイト「インターネットビジネスの世界」運営者。ビジネスプロデューサー、著述業。メルマガやブログを書きながら、好きなことをしてのんびりと生きています。