先日、前向きなホラを吹くという話をしたところ、
ご意見を頂きました。
「来月の売上は●●万円達成するから!」
と、オーバーに公言されたのです。
仕事に対しての見込みを聞かれたときは、
前向きなホラも面倒なことになります。
「目標を掲げる」こととは違います。
物事には期待値というのがあって、
周囲からの評価はこの期待値によって決まります。
例えば、不動産営業マンであるとして、
「今月は新規契約を5件取ります!」
と、公言して本当に5件売れたとしましょう。
この場合、約束をきっちり果たしたことで、
ホラ吹き野郎の扱いはされないとしても、
スターになることもありません。
ただ、約束を守っただけ。
ここで、自分の見込みを少し低くサバを読み、
「今月は新規契約を3件取ります!」
と、公言していたらどうでしょう?
同じ月間契約本数5本だとしても、
ちょっとしたヒーローになります。
私のこれまでの経験や見てきた会社の
数字を持ってくる営業部で出来る人間は、
申込書をデスクの引き出しに隠していました。
社内の数字が足りないとき、
グループで目標数値に達していないとき、
サッと引出しから申込書を出すのです。
「しゃーないな。」って。
新米営業マンで数字が足りないころ、
そんな上司に憧れの気持ちすら抱きました。
正直者すぎることは、あなた自身の価値や評価を
高めるためのチャンスを自ら失っているのです。
では、どのくらいの見込数が理想かというと、
「確実に達成するという数字」
「ほどほど努力すれば達成する数字」
がベストです。
前向きなホラ吹きによって自身を高めることと、
期待値によって評価を上げることは異なるので、
うまく使い分けるようにすべきですね。
もちろん、低く見積もり過ぎて、
「今月は0本を脱出します!」
なんて約束は・・微妙ですので。
さじ加減には充分注意してください。