「本質をとらえる」という話をよくするのですが、単純な問いに対する答えほど本質をリアルに表現するものです。
では改めて、
「収入とはなんですか?」
いま、ここに書くなら有料noteによる収入ってことで考えてみて、収入とはなにか?
- 売れたらお金としてもらえるもの
- 生活の足しにするもの
- より良い生活を送るためのもの
といった回答が一般的かもしれませんね。
一方で、
- 価値の提供の対価
- 情報提供による対価
と考える人がいるかもしれません。
少し視点を変えると、
「(その人に対する)コンテンツ制作への投資」
という考え方もあるでしょう。
報酬をもらう立場からすれば、収入(売上)があることによって次作に向けてのコンテンツ制作の意欲が出てきたり、活動を継続することが出来たり、より良いものを作り出すための資金に充てることができます。
報酬を出す立場からすれば、良いものが制作されれば求めているものが手に入り、投資によるリターンが得られたともいえます。現在の事柄に対してや目の前の作品に対しての対価ではなく、次に制作されるものに対しての投資という考え方もできるのです。
現在に対する報酬ではなく、期待値による報酬として投資すると表現したほうがわかりやすいかもしれません。
いずれも、視点を変えたり時間軸を変えることによって見えてくるものが異なります。
商品やサービスが売れないと悩む人は、ここが重要なポイントになることが多いです。表面的なものや目先の現在時間軸だけで考えず、本質は何か?それに対してどうアプローチするのか?を工夫してみるといいですね。
そしてまた、本質ではなく表面的なものだけを切り取ってもらうアプローチ方法はそれ相応のユーザー属性からしか売れません。いわゆる養分と呼ばれる層。短期的な勝負なら短絡的なユーザー属性でもいいのでしょうが、次につながる視点で投資してくれるわけではないので、ビジネス自体が長続きしません。
そこに頼るのではなく、深くまで理解してくれるユーザー属性だからこそ長いお付き合いができるわけですし、結果的に作品クオリティも段階的に高めることが可能になります。
「本質をとらえる」は言葉一つですが、見ている角度によって見えてくるものが違いますし、見えてくるものが違うままで結論づけて間違った方向に進めているかもしれません。
視点を変えたり時間軸を変えたり、定義を小さくしたり大きくしたり(近くしたり遠くしたり)、本質が変わらずにその場所にとどまるものであるならば、自らが動くことで考察を繰り返し、深堀りするってことが大事だと思う次第です。
それでは。