過激な動画を次々とYouTube で出していたけど、すべてやらせだったとして炎上しているYouTuberを見かけました。正直、これを見て恐ろしいなと感じました。
人によって考え方は違うという前提ありきの話にはなりますが、私の場合はテレビや YouTube などで流れているものは基本すべて「演出」だと思って見ています。
つまり、原則として作られるものは台本ありきの映像だと思っているので、ヤラセだのどうだのと声を上げようと思ったことはありません。すべてはエンターテイメントです。
アクション映画をみて、「殴り合っていると思っていたけど、本当は殴ってないのか。けしからん」なんて思わないのと近い感覚です。その人が書いた恋愛系書籍を読んで「実体験じゃないの?嘘つき」なんて考えたこともない。
ではなぜ、このようなヤラセだと騒がれるのか?というと、そこに映し出されているものが真実だと思い込んで見ている人が少なからずいるからだと思います。
確かに、完全なる嘘はダメですよ。
「絶対に100万円の収入が手に入ります」といって、欺く行為なんて当然ながらダメ。「飲むだけで誰でも20キロ簡単に痩せる」なんてのもダメ。
それでも、世の中には事実として実際にあることでも、見せ方一つで受け取りての印象がガラリと変わることなんてザラにあります。
テレビなんて99%が演出なわけですし、真実であっても編集によって「何を伝えたいのか?」を操作することが可能です。有名人へのインタビュー一つにしても、「その人がインタビューで答えたことは事実」だとしても会話を切り取って「善人」にもできるし「悪人」にもできる。メディアってそういうものだと思います。事実をどう見せるか?が演出家の腕の見せ所ですので。
テレビに限らず、雑誌や週刊誌、インターネット上のメディア(動画やブログも含む)すべてがそうです。
作品の見せ方やプロモーションなどもそうですが、相手に何を伝えたいのか?を考え、相手にそう受け取ってもらうためにはどうしたら良いのか?を練りに練ったもの。
最近では CD を発売する歌手も少なくなってしまいましたが、 CD を売るためにはただ単に歌が上手いだけではなく、計画されたプロモーションがあり満を持して発売をするわけで、そのためにどう印象づけるかが売れる売れないの分かれ目になります。
このあたりのクリエイターの売り出し方については、堀江さんがかなりぶっちゃけているのでそちらの話がわかりやすいかもしれません。(苦手な人がいるかも知れませんのでURLのみ載せておきます)
真実を知りたいのか?それともエンターテイメントとして楽しみたいのか?を、まずはあなた自身で理解しておくことで物事すべてに対しての見方が変わります。
どうしても「ヤラセだ!」と声を上げることに疲れてしまうことが多い人は、「そういうもの」だと思って見る方がガッカリ感を受けることがないのでおすすめです。