物事に取り組むとき、パワーで押し切ったり昔によくあったスポ根精神で何でも乗り切ろうなんて、余計にパフォーマンスが落ちて効率が悪くなります。
- 全力で取り組め!
- 気合だ、気合い!
- すべてを出し尽くせ!
などなど。
プロスポーツ選手でも365日ぶっ通しで試合を行うことはありません。人気サッカーチームなら試合数が多いほど興行収入も増えるわけですから、毎日試合をすればそれだけ実になります。しかし、年中無休で試合が行われることはありません。
プロ野球の投手だって登板日というものが決まっていて、試合になれば全力で挑み最高の投球を見せてくれるのですが、それを毎日全試合やっていたら当然ながらパフォーマンスが落ちてしまうのです。だからこそ、登板する日にちの間隔を空けて中4日や中5日などといった周期で投げるようにしているんですよね。
毎日毎試合、全力投球で挑んで最高のパフォーマンスを発揮させようなんて超一流選手でもやらない。
スポーツ以外でも物事に取り組むときには同様のことが言えます。体力や気力、脳みその状態を回復させるためには体力や気力を残していたほうが回復しやすいんですよね。体力回復には体力を使う。
すべてを出し切って、体力ゼロ・気力ゼロ・脳みそまったく機能せずの状態だと回復するための力すら残っていない状態で、回復するまでに多くの時間を費やします。
いい意味での「余力」を残しておいて、次回に備えることも大事になります。
もちろん取り組むときには手を抜くのではなく全力ですよ。ただ、常に最高のパフォーマンスを発揮させるためには、言葉通りに受け取って本当にすべてを出し尽くしちゃいけないってことですね。うまく調整していきましょう。
それでは。