WordPressのサイトヘルスで「改善が必要」と出たときの確認ポイント

WordPressのサイトヘルスで「改善が必要」と出たときの確認ポイント
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WordPressの管理画面を開いたら、サイトヘルスに「重大な問題」の文字が並んでいた。

何かを壊してしまったのかと不安になりますよね。ただ、表示された項目が全部いますぐ直すべきものとは限りません。先に必要なのは、警告の重さと影響範囲を読み分けて、元へ戻せる状態を用意しておくことです。

慌てて設定を変えずに、自分で対応する範囲とホスティング会社へ相談する範囲を切り分ける順番をまとめます。

目次

サイトヘルスの警告は内容と優先度を分けて読む

サイトヘルスを開いて「重大な問題」や「おすすめの改善」が並んでいるのを見ると、すぐ何かを直さなければと感じます。

早めに確かめたい項目があるのはたしかでしょう。それでも、表示だけを見てプラグインを停止したり、サーバー設定を触ったりするのは避けたいところです。

WordPress公式の説明では、サイトヘルスはサイトの構成を診断し、注意が必要な項目を重要度別に示す画面とされています。

つまり、並んでいる表示がすべて同じ緊急度というわけではありません。項目を見るときは、次の4つを分けて確かめると混乱しにくいでしょう。

  • 警告の種類(重大な問題か、おすすめの改善か)
  • 項目を開いたときの説明文と案内先
  • 影響する機能(表示、ログイン、更新、問い合わせなど)
  • 変更を担当するのが自分か、ホスティング会社か、保守担当者か

目標は、一覧を急いで空にすることではありません。それぞれの表示が何を指しているのか、サイト運営にどう影響するのか、元へ戻す方法があるのか。

ここを確かめてから手を動かせば、対処そのものが原因で別の不具合を招く場面を避けやすくなります。

サイトヘルスのStatusとInfoの違い

WordPress公式ドキュメントでは、サイトヘルスに「Status」と「Info」の2つのタブがあると説明されています。役割ははっきり分かれていて、片方は診断結果、もう片方は技術情報を見るための画面です。

日本語の管理画面では表記が翻訳されている場合があります。公開前に最新の日本語版WordPressでタブ名と画面上の文言を確認してください。

Statusは対応が必要な項目を優先度別に示す

Statusは、WordPressの構成に関する重要な情報と、注意が必要な項目をまとめて見る画面です。結果は重要度別に、大きく3つへ分類されます。

  • Critical issues(重大な問題)は、潜在的なセキュリティ上の弱点、または重大なパフォーマンス問題になり得る項目
  • Recommended improvements(おすすめの改善)は、重大ではないものの、セキュリティやパフォーマンスを改善するために変更が勧められる項目
  • Passed testsは、サイトヘルスが検査した結果、問題が表示されなかった項目

同じ一覧に並んでいても、重大な問題とおすすめの改善は重さが違います。

まず重大な問題の内容を読み、公開サイトの表示、ログイン、更新、問い合わせのどれに関係するのかを確かめましょう。

おすすめの改善も放置してよいという意味ではありませんが、サイトの構成や管理体制に合わせて着手の順番を決められます。

Infoは原因確認や相談に使う技術情報

Infoは、WordPress本体、テーマ、プラグイン、メディア、サーバー、データベース、ファイル権限などの技術情報を確認する画面です。

公式ドキュメントによると、Infoは情報を表示するための画面であり、そこから設定を変更することはできません。

使いどころは、警告の原因を調べるときと、ホスティング会社や制作会社へ相談するときです。WordPressのバージョン、有効なテーマやプラグイン、HTTPSの利用状況、サーバーのPHP関連情報などを照合できます。

ひとつ気をつけたいのが、Infoにはサイト構成の細かな情報が含まれる点です。

エクスポートした全文を公開の掲示板やSNSへそのまま貼るのではなく、相談先に必要な範囲を聞いてから、共有する項目を絞る運用が安全でしょう。

「重大な問題」と「おすすめの改善」の読み分け方

重大な問題として公式資料に挙がっている例には、WordPress.orgへ接続できない、バックグラウンド更新が期待どおりに動かない、古いPHPを利用している、訪問者へエラーを表示する設定になっている、といったものです。

あくまで例示であり、実際に表示される項目はサイトの環境によって変わります。

もう一つ知っておきたいのは、プラグインやテーマがサイトヘルスへ独自の検査結果を追加する場合があることです。

同じような文言でも、WordPress本体の検査なのか、プラグインの設定なのか、サーバー側の制限なのかで、発生元は異なります。項目を開いたら、次の4点を確かめてください。

  • 何が検出されたのか
  • セキュリティ、パフォーマンス、更新、通信のどれに関わるのか
  • WordPress管理画面の操作だけで対応できるのか
  • サーバーやプラグインの設定変更が必要なのか

「重大」と書かれていても、原因を確かめずに機能を止めると、別の不具合につながることがあります。

たとえば外部通信やREST APIに関係する表示なら、プラグイン、テーマ、サーバーの制限、セキュリティ設定など、複数の要因を順に見ていく必要があるでしょう。

表示された説明と案内先を起点にして、原因を一つに決めつけないことが大切です。

おすすめの改善のほうは、そのままだとサイトが止まるという分類ではありません。更新、パフォーマンス、セキュリティの改善候補として読み、変更の難易度と影響を確かめてから計画へ入れます。

いまの運用に関係するものから一つずつ扱えば、どの変更が結果に効いたのかも追いやすくなります。

表示が出たときに最初に行う6つの確認

警告に気づいた直後は、原因を探すより先に、いまの状況を固定して戻せるようにしておくほうが安全です。次の6つは、設定を変える前に済ませておきたい確認です。

順番にも意味があって、記録とバックアップが後回しになると、切り戻すかどうかの判断ができなくなります。

STEP

項目を開いて説明文を読む

一覧の見出しだけで判断せず、項目を展開して説明と案内先まで読みます。検索して調べるときも、似た事例の操作をそのまま真似るのは危険です。

自分の画面に出ている文言、WordPressのバージョン、利用中のホスティング環境と照らし合わせてください。

STEP

直前の変更を記録する

警告に気づいた日時と、その直前に行った作業を書き出しておきましょう。

WordPress本体、テーマ、プラグイン、PHP、ドメイン、SSL、セキュリティ機能のうち、どこを触ったのか。範囲が整理できていると、相談したときの話が早く進みます。

STEP

公開サイトと主要機能を確認する

トップページや代表記事が開けるかどうかだけでは足りません。問い合わせフォーム、予約、決済、ログイン、検索など、そのサイトで欠かせない機能を一通り試します。

警告が出ていることと、いま実際に影響が出ている機能は、分けて記録しておくのがポイントです。

STEP

バックアップと復元手順を確認する

WordPress公式のバックアップ資料では、一般的なWordPressサイトを完全に復元するにはデータベースとファイルの両方が必要と説明されています。

更新手順の資料でも、問題が起きたときに復元できるよう、更新前のバックアップが案内されています。

バックアップが「実行済み」と表示されているだけで安心せず、対象、保存日時、保存先、復元の方法まで見ておきましょう。

制作会社やホスティング会社が管理している場合は、自分で設定を変える前に担当範囲を確かめてください。

STEP

変更する場所と担当者を分ける

プラグインの更新のようにWordPress管理画面で完結する項目もあれば、PHPの変更、サーバーモジュール、ファイル権限のように、ホスティング会社への相談が必要な項目もあります。

公式ドキュメントも、サーバー設定やファイル権限の変更ではホスティング会社の支援が必要になる場合があると説明しています。

STEP

一項目ずつ変更する

複数の警告を一度に直そうとするほど、何が効いて何が悪さをしたのかは見えにくくなるものです。変更前の状態を記録し、一項目だけ直してからサイトヘルスを開き直す。

公開ページと主要機能も見て、おかしければすぐ戻せる状態を保ちます。

よく表示される項目を原因別に整理する

項目名は環境によって変わりますが、原因のたどり方はいくつかの型に分けられます。

更新、PHPやサーバー設定、外部との通信、デバッグ表示とファイル権限。この4つで整理すると、どこへ相談すればよいかも見えてきます。

WordPress本体・テーマ・プラグインの更新

サイトヘルスは、バックグラウンド更新やプラグイン更新に関する問題を表示することがあります。更新があるなら、対象の変更履歴と互換性を確かめ、バックアップを用意してから進めましょう。

長く更新していないサイト、独自の改修が入っているサイト、予約や決済を扱うサイトでは、更新後に何を見るかを先に決めておくと安全です。

自動更新を有効にしている場合も同じで、結果と主要機能を確かめる担当者は決めておきたいところ。

PHPやサーバー設定

公式資料では、古いPHP、必要なモジュール、アップロード設定などが重大な問題の例として挙げられています。

PHPはWordPressを動かすためのプログラミング言語で、どのバージョンや拡張機能を使えるかはホスティング環境に依存します。

管理画面に表示されたからといって、インターネットで見つけた設定値をそのまま入力するのは避けてください。

契約中のホスティング会社が案内する対応バージョン、切り替え手順、元へ戻す方法を確かめ、テーマやプラグインの互換情報とも突き合わせます。

実際に選べるPHPバージョンと切り替え方法は契約先ごとに確認が必要です。

WordPress.orgへの通信・ループバック・REST API

WordPressは、本体・テーマ・プラグインの更新確認などでWordPress.orgと通信する仕組みです。

公式資料にも、WordPress.orgへ接続できない問題や、予定された処理とコードの安定性確認に使われるループバック要求を完了できない問題が例示されています。

REST APIやループバックのエラーには、セキュリティ設定、サーバーの通信制限、プラグイン、テーマなどが関係する場合があります。

原因と解決方法は表示された詳細、サーバーログ、利用環境を見なければ特定できません。

プラグインを一括で停止する前に、バックアップと復旧方法を確かめ、ホスティング会社や保守担当者へ表示されている文言をそのまま共有しましょう。

デバッグ表示とファイル権限

公開サイトにエラーを表示する設定や、エラーを外部から参照され得る場所へ記録する設定も、サイトヘルスで重大な問題として表示される対象です。

ファイル権限については、WordPressが必要なディレクトリへ書き込めるかをInfoで確認できます。問題があった場合、数値を推測して変更するのは避けてください。

権限を広げれば解決するとは限らないため、対象のディレクトリと必要な状態をホスティング会社の公式手順で確かめ、判断がつかなければ相談するのが確実です。

自分で変更する範囲と相談する範囲

自分で対応しやすいのは、更新対象とバックアップを確かめられて、変更後のテストと切り戻しまで自分でできる項目です。

たとえば、使っているプラグインの公式情報を読み、更新後にフォームや表示を試せるなら、管理画面の中で完結します。

反対に、次のような項目はホスティング会社や制作・保守担当者への相談を先にしたほうが安全でしょう。

  • PHPの切り替えやサーバーモジュールに関する表示
  • WordPress.orgへの外部通信が遮断されている表示
  • ファイルやディレクトリの権限に関する表示
  • REST APIやループバックの原因を切り分けられない場合
  • 独自テーマ、独自プラグイン、サーバー側キャッシュが関係する場合
  • 予約、決済、会員機能など、停止したときの影響が大きいサイト
  • バックアップから戻す手順を確認できない場合

相談するときは、サイトのURLだけでは足りません。

警告の文言、発生した日時、直前の変更、WordPressとPHPのバージョン、関係しそうなテーマやプラグイン、いま出ている影響までまとめて渡すと、やり取りの回数を減らせます。

Infoの情報を使う場合は、相談先が必要とする項目を確かめてから共有してください。

対処後の再確認と運用ルール

変更が終わったら、サイトヘルスから表示が消えたかどうかだけで判断しないようにします。

公開ページ、スマートフォンでの表示、問い合わせや予約といった主要機能、それに管理画面の更新操作まで見ておくと安心でしょう。

そのうえで、運用記録には少なくとも次の項目を残しておきましょう。

  • 対応した日
  • 表示されていた項目
  • 変更した設定やバージョン
  • 変更を行った人
  • 変更前のバックアップ
  • 確認したページと機能
  • 元へ戻す方法
  • 未対応の項目と次の確認日

サイトヘルスには、プラグインやテーマが追加した検査結果が含まれる場合もあります。更新のあとで項目が増えたり減ったりしたときは、その表示の出所も見ておくと判断しやすいです。

画面を見る担当者と頻度を決めておけば、問題が起きた時期と変更履歴を結び付けられます。

サイトヘルス確認が向いている人・専門家へ任せたい人

自分で確認しやすいのは、WordPressの更新、バックアップ、主要機能のテストを続けられる人です。

警告の説明を読んで、管理画面で対応できる項目とサーバー側の項目を切り分けられるなら、サイトヘルスは保守の点検表として役立ちます。

一方、サイトが止まると事業への影響が大きい場合、決済や会員機能を扱っている場合、独自開発が多い場合、復元手順を用意できていない場合は、専門家へ任せたほうが安全です。

制作会社や保守担当者がいるサイトなら、既存の管理方針を確かめないままプラグインやPHPを変更しないでください。

自分で管理するとしても、すべての原因を一人で解決する必要はありません。WordPressの範囲、ホスティングの範囲、テーマやプラグイン提供元の範囲を分けて、適切な相談先へ情報を渡せる状態を作っておく。

これが現実的な落としどころでしょう。

まとめ

サイトヘルスに「改善が必要」と表示されたら、まず重大な問題とおすすめの改善を分け、各項目の説明を読みます。

そのうえで直前の変更、いま出ている影響、バックアップ、復元手順を確かめ、自分で扱う範囲と相談する範囲を整理しましょう。

Statusは注意が必要な項目を優先度別に見る画面、Infoはサイト構成の技術情報を確かめる画面です。

PHP、外部通信、ファイル権限のようにサーバー側に関わる項目は、推測で設定を変えずホスティング会社の公式手順に従ってください。

大事なのは警告を消すことではなく、表示の意味を理解して、元へ戻せる状態で対処することです。

一度に全部を片づけようとせず、一項目ずつ変更して、公開ページと主要機能を確かめ、記録を残す。まずはいま出ている警告文を保存し、バックアップと相談先を確かめるところから始めてみましょう。

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この記事を書いた人

サイト「インターネットビジネスの世界」運営者。ビジネスプロデューサー、著述業。メルマガやブログを書きながら、好きなことをしてのんびりと生きています。

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