Clubhouseは従来の音声ラジオアプリや音声配信とは勝手が違います。この点を理解しておかないとClubhouseを始めても盛り上がるルームが作れない負のスパイラルに突入してしまいがちです。
では、Clubhouseの一番の特徴はどこにあって他の音声ラジオとどう区別していけばよいのかについてコミュニティガイドラインから読み解きながら考察していきます。
Clubhouseと従来の音声ラジオ配信との決定的な違い
Clubhouseと従来の音声ラジオ配信との大きな違いとしては、ひとり語りの媒体ではなく誰かを巻き込んだ複数人の会話が最も効果的だということです。
Clubhouseにおける役割
Clubhouseの役割(立ち回り)としては、
- モデレーター(司会者)
- スピーカー(話し手)
- リスナー(聞き手、群衆)
の3種類に分類されます。
Clubhouseでルームをスタートさせると、あなたは「モデレーター」となります。
モデレーターは他のスピーカーを追加したり削除したりできる特別な力を持つスピーカーであることを意味します。あなたはモデレーターとして、会話を誘導し、部屋の会話の内容や雰囲気作りに強い影響力を持っています。
つまり、ルームを作成したあなた自身は「モデレーター」かつ「特別なスピーカー」ということです。
モデレーターの役割
優秀なモデレーターの特徴とは
- 参加スピーカーのグループを調整する
- 会話を積極的に管理する
- 聴衆(リスナー)をどう巻き込むかを充分に考慮する
です。
一つずつ解説すると、
参加スピーカーのグループを調整する
優れたモデレーターは、誰を講演者(ゲストスピーカー)に招待するかを熟慮し、多様な人々、個性、視点を取り入れるようにしています。モデレーターは、多くのスピーカーを招いて「パーティールーム」を運営することもできますし、数人のスピーカーだけを招いて「おしゃべり」を行うこともできます。どのようなタイプの部屋でも良いのですが、それぞれのモデレーターが独自のスタイルで方向性を決めることができます。
会話を積極的に管理する
話し手(スピーカー)の中には、長く話すことに慣れている人もいれば、控えめな人もいます。司会者(モデレーター)は、話が少なめな人に自分たちの話したい内容を答えやすいように求めたり、グループに質問を投げかけたりして積極的にバランスを取ることが重要です。
聴衆(リスナー)をどう巻き込むかを充分に考慮する
リスナーはステージに参加して質問をしたり、ディスカッションに参加したり、リアルタイムでフィードバックをしたりすることができます。適切なときには質問を受けてもいいですし、現在のスピーカーの話に集中してもいいです。もし質問を受ける場合は、質問に答えた後にリスナーを聴衆(リスナー)側に返しても構いません。うまく引き込み一緒に体験させることが大切です。
スピーカーの役割
スピーカーとは、部屋の中で話す役割の人です。デフォルトでは、部屋を始めた人がスピーカーであり、最初にステージに上がった人がスピーカーです。他の人は聞き手として聴衆に加わり、話したい場合は招待されなければなりません。成功しているスピーカーは、以下のような傾向があります。
ステージをうまく共有する
クラブハウスでの会話は、1対1のインタビューのようなものはほとんどありません。ほとんどの場合、1人のスピーカーから始まり、3人、5人、あるいは数十人のスピーカーへと拡大していきます。ステージをうまく共有し、交代しながら話すことで、会話の幅と深さが広がり、多様な会話を繰り広げることができます。
ミュート(とミュート解除)のタイミングを見極める
積極的に話していないときは、右下のミュートボタンをタップして周りのノイズを最小限に抑えるのが一般的です。しかし、戦略的にミュートを解除することも同じくらい重要です。つまり、数秒間ミュートを解除して笑ったり、話し手が言ったことを確認したり、次に話したいことを合図したり、「ハングアウト」スタイルの会話に参加したりして相槌をうまく活用しましょう。
自分のタイミングでスピーカーから離れる
話せそうにないと判断した場合には無理をせず、いつでもスピーカーセクションから退出しましょう。
リスナーの役割
ルームをタップして既存の会話に参加すると、ミュートの状態で聴衆の中に入ります。これは、あなたがリスナーであることを意味します。リラックスして楽しみましょう。
話すことにプレッシャーを感じない
講演に招かれても聞き手であり続けることは自由です。
手を挙げてチャイムを鳴らして会話に参加しましょう
会話に参加したい場合は右下のボタンをタップして手を挙げ、司会者に発言者として参加したい旨を伝えてください。
新しい人を発見する
話を聞いている間にその場にいる人たちのことをもっと知りたいと思ったら、その場にいる人のアイコンをタップしてみましょう。フォローする新しい人を見つけるのにいい方法の一つです。
マルチタスクを楽しもう
Clubhouseと仕事、趣味、雑用、夜の散歩などに気を取られることはありません。Clubhouseを楽しんでいる間、人は他のことをしていることが多いのです。
友達を呼んで寄せておしゃべりしてみましょう
観客席にいる友達のプロフィールをタップして、一緒に新しい部屋を始めるように誘ってみましょう
出入り自由
クラブハウスでは、ゴースト(聞き専)は悪いことではありません。誰かを怒らせる心配もなく、好きなように部屋に出入りできます。
まとめ
Clubhouseにおいては一人語りとしてのスピーカーではなく、どれだけ「優秀なモデレーター」であるかがポイントになってきます。ルームの盛り上がりもモデレーターのさじ加減ひとつで決まります。
「何を話そうか?」と考えるよりも、「周りをどう活かすか?」モデレーターとしてどう立ち回るかを考えてClubhouseを利用するのが良いでしょうね。
これからの時代は、スピーカーとしての能力よりもモデレーターとしての能力を伸ばしていくことを強くおすすめします。優秀なモデレーターとして成長できればいろいろな場面で引っ張りだこになりますし、食いっぱぐれることが少ない立ち位置です。間違いなく需要が高まります。
今から音声配信やラジオ、Clubhouseを始めようかなと考えている人は「優秀なスピーカー」ではなく「優秀なモデレーター」になるためにはどうしたらいいのかを念頭に置いて活動しましょう。
それでは。