AIのAPIはどこが安い?ChatGPT・Gemini・Claude・DeepSeekを比較

AIのAPIはどこが安い?ChatGPT・Gemini・Claude・DeepSeekを比較
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「自分のアプリやサービスにAIを組み込んでみたいけど、どのAIを使えばいいんだろう?」
「ChatGPT以外にも色々あるみたいだけど、料金や性能がどう違うのか分からない…」

AIを自分のサービスで使うための「API」は、今やたくさんの企業から提供されており、それぞれに料金や得意なことが異なります。最適なAPIを選べるかどうかは、サービスの開発コストや性能に直接影響するとても重要なポイントです。

この記事では、現在主流となっている4つのAI開発元(OpenAI, Google, Anthropic, DeepSeek)の最新APIをピックアップし、「結局どこが安くて、何が得意なの?」という疑問にズバリお答えします。

初心者の方でも理解できるよう、専門用語はなるべく噛み砕いて解説しますので、ぜひ最後までご覧ください!

目次

まずは結論!料金比較一覧表

早速ですが、各社の主要なAIモデルのAPI料金を比較した表を見てみましょう。料金は、テキストを処理する量の単位である「トークン」ごとにかかります。ここではキリよく「100万トークンあたり」の料金で比較しています。

そもそも「トークン」って?

AIがテキストを処理する際の最小単位のことです。日本語の場合、ひらがな1文字が1〜2トークン、漢字1文字が2〜3トークンほどに換算されることが多いです。ざっくりと「文字数に応じた従量課金」とイメージしてください。

※入力料金・出力料金ともに100万トークンあたりの金額

スクロールできます
開発元モデル入力料金出力料金特徴
OpenAIGPT-4o$5.00
(約750円)
$15.00
(約2,250円)
性能・速度・コストのバランスが良い優等生
GPT-4 Turbo$10.00
(約1,500円)
$30.00
(約4,500円)
高性能だが少し高価
GPT-3.5 Turbo$0.50
(約75円)
$1.50
(約225円)
とにかく安い旧世代モデル
GoogleGemini 1.5 Pro$3.50
(約525円)
$10.50
(約1,575円)
一度に超長文を扱える
Gemini 1.5 Flash$0.35
(約53円)
$1.05
(約158円)
長文OKな高速・格安モデル
AnthropicClaude 3.5 Sonnet$3.00
(約450円)
$15.00
(約2,250円)
誠実な回答が得意な優良モデル
Claude 3 Opus$15.00
(約2,250円)
$75.00
(約11,250円)
現行最高峰レベルの知能
Claude 3 Haiku$0.25
(約38円)
$1.25
(約188円)
爆速・格安で日常タスクに最適
DeepSeekDeepSeek-V2$0.14
(約21円)
$0.28
(約42円)
圧倒的な業界最安値

【目的別】あなたにピッタリのAI APIはこれ!

料金表だけ見ると「DeepSeekが一番安いんだな」で終わってしまいますが、それは少しもったいない見方です。AIモデルにはそれぞれ個性があり、あなたの「やりたいこと」に合わせて選ぶのが良いでしょう。

ここでは、よくある3つの目的に合わせて、おすすめのAPIをご紹介します。

ケース1:コスト最優先!とにかく安く、大量に処理したい

サービスの運用コストをできるだけ抑えたい、あるいは大量のテキストデータを処理する必要がある、という方におすすめなのは以下のモデルです。

👑 DeepSeek-V2

なんといっても圧倒的な低価格が最大の武器。他社の10分の1以下のコストで利用できる場面も。性能も十分に高いため、コストを最重要視するなら第一候補になります。

💨 Claude 3 Haiku

非常に安価でありながら、驚くほど高速に応答を返してくれます。カスタマーサポートの一次回答を自動化したり、SNS投稿を大量に生成したりといった、速度と量が求められる用途に最適です。

📗 Gemini 1.5 Flash

こちらも非常に安価ですが、最大の特徴は「一度に扱える情報量の多さ(コンテキストウィンドウ)」です。詳しくはケース3で解説しますが、低コストで長文を扱いたい場合に輝きます。

ケース2:性能重視!最先端のAIで最高の体験を提供したい

料金よりも質を追求し、ユーザーに最高のAI体験を提供したい、あるいは複雑で専門的なタスクを任せたい、という方にはこちらのモデルがおすすめです。

🏆 Claude 3 Opus

多くの開発者から「現時点で最も賢いAIモデルの一つ」と評価されています。複雑な論文の読解や、専門性の高いコード生成、事業戦略の立案など、思考の深さが求められるタスクで驚異的な性能を発揮します。ただし、料金も最高クラスです。

バランスの GPT-4o

OpenAIの最新モデルで、性能、速度、コストのバランス感覚に優れています。テキストだけでなく、画像や音声を扱う「マルチモーダル」な能力も高く、非常に幅広い用途で高いパフォーマンスを発揮できる汎用性が魅力です。

実務の Claude 3.5 Sonnet

Opusに匹敵するほどの高い性能を持ちながら、より高速かつ低コストで利用できる、非常にコストパフォーマンスが高いモデルです。ビジネス文書の作成やデータ分析など、多くの実務的なシーンで最高の選択肢。

ケース3:長文おまかせ!分厚い本やコードを一気に処理したい

AIに一度に与えられる情報量(コンテキストウィンドウ)は、モデルによって大きく異なります。特にGoogleのGemini 1.5シリーズは、この点で他を圧倒しています。

  • 📚 Gemini 1.5 Pro / Flash:なんと、最大100万トークンという、他社モデルの5倍〜8倍もの情報量を一度に処理できます。これは分厚い小説1冊分に相当する量です。
    • 利用シーンの例:
      • 長大なマニュアルや契約書を丸ごと読み込ませて、質疑応答ボットを作る。
      • 書籍全体の要約や、特定のテーマに関する記述の抜き出し。
      • 大規模なソフトウェアの全ソースコードを読み込ませて、バグの発見や仕様変更の影響範囲を分析する。

まとめ:最適なAPIは「あなたの目的」によって決める

今回は、主要なAIモデルのAPI料金と特徴を比較しました。

  • 安さNo.1: DeepSeek-V2
  • 性能No.1: Claude 3 Opus
  • 長文No.1: Gemini 1.5 Pro
  • バランス型: GPT-4o, Claude 3.5 Sonnet

このように、それぞれのモデルに強みがあります。大切なのは、あなたがAIを使って何をしたいのかを明確にし、その目的に最も合ったモデルを選ぶことです。

多くのAPIには無料のトライアル枠が用意されています。まずは気になったAPIをいくつか試してみて、その性能や使い勝手を実際に体感してみましょう。

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この記事を書いた人

サイト「インターネットビジネスの世界」運営者。ビジネスプロデューサー、著述業。メルマガやブログを書きながら、好きなことをしてのんびりと生きています。

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