今日も何か進んだはずなのに、何を成し遂げたのか思い出せない。
そんなモヤモヤした気持ちで一日を終えること、ありませんか?
私も以前はそうでした。
朝から晩まで忙しく動き回っているのに、「今日は何をやったんだろう」って振り返ると何も思い出せない。
でも、それって本当は違うんですよね。確実に何かは進んでいるんです。ただ、それが見えていないだけ。
可視化って言葉を聞くと、難しそうとか面倒くさそうって思う人もいるかもしれません。
でも実際は簡単。
例えば、今日読んだ本のページ数を手帳にメモするだけでもいい。営業で訪問した件数を記録するだけでもいい。作成した資料の数を書き留めるだけでもいい。
たったこれだけのことで、自分の進捗が目に見えるようになります。
スポーツの世界を見てみましょう。マラソン選手は走った距離を記録します。野球選手は打率や打点を記録します。サッカー選手はゴール数やアシスト数を記録します。
なぜプロの選手たちはこんなに細かく記録するのでしょうか。
それは、数字が嘘をつかないからです。感覚だけに頼っていると、調子が良い時は過大評価してしまうし、調子が悪い時は過小評価してしまう。
でも数字は違います。冷静に、客観的に、自分の成長を教えてくれるんです。
私の知り合いに、毎日の売上を手書きでグラフにしている飲食店のオーナーがいます。最初は「面倒だな」と思いながら始めたそうですが、今では「これなしでは経営できない」と言っています。
なぜかというと、グラフを見ると一目瞭然なんだそうです。曜日ごとの傾向、月ごとの変化、イベントの効果、天候の影響。
全てが見えるようになって、次の一手が明確になったと。
これって仕事だけの話じゃないんですよね。
ダイエットだって同じです。体重を毎日記録する人と、たまにしか測らない人では、成功率が全然違います。
勉強だって同じです。学習時間を記録する人と、何となく勉強している人では、成績の伸びが違います。
つまり、可視化することで自分の行動に責任を持つようになるんです。
「今日はサボっちゃったな」
「昨日より少し進んだぞ」
「このペースなら目標達成できそうだ」
こういう気づきが生まれてきます。
そして何より大切なのは、小さな進捗でも積み重ねれば大きな成果になるということを実感できることです。
毎日1ページずつ本を読めば、1年で365ページ。普通の本なら1冊以上読めます。毎日10分運動すれば、1年で60時間以上。フルマラソンを15回走るのと同じ時間です。
毎日100円貯金すれば、1年で36,500円。ちょっとした旅行に行けます。
こうやって可視化すると、小さな一歩の価値が見えてきますよね。でも、可視化しないとこの価値に気づけないんです。
「今日も何となく過ごしちゃった」
「また無駄な時間を過ごした」
そんな後悔ばかりが残ってしまう。
だから、今日から始めてみませんか?
何でもいいんです。歩いた歩数でも、読んだページ数でも、書いたメールの数でも。ひとつだけ決めて、それを毎日記録してみる。
最初は面倒に感じるかもしれません。でも1週間続けてみてください。必ず何かが見えてきます。2週間続ければ、自分の傾向が分かってきます。1ヶ月続ければ、改善点が見つかります。
3ヶ月続ければ、成長を実感できます。進捗は裏切りません。ただし、それを見える化した時に限ります。
見えないものは改善できないし、改善できないものは成長しない。でも見えるようになれば、必ず前に進めるんです。
完璧を求める必要はありません。まずは一つ、今日から記録を始めてみる。
それでは。