近年、私たちの仕事や生活の周りには、数多くのWebサービスやアプリ、そしてスマートホームデバイスが存在しています。
それぞれが便利な機能を持っていますが、いざ「もっと効率よく連携したい」「できれば自動化して手間を減らしたい」と思ったときに、プログラミングなしでもさまざまなサービスを“つなげて”動かせるツールが増えてきています。その代表格がZapier(ゼイピア・ザピアー)とIFTTT(イフト)です。
どちらも「こういう条件が起こったら、ああいうアクションを自動実行する」というノーコード型の自動化プラットフォームですが、実は細かい機能や得意分野が大きく異なります。
本記事では、2025年時点での最新情報を踏まえ、業務効率化からSNS管理、AI機能、料金プラン、対応するアプリ・サービスの種類まで、ZapierとIFTTTを初心者にもわかりやすく比較・解説していきます。
また、「どちらを使えばいいの?」「実際にどう活用すると便利?」という疑問に応えるため、具体的な事例や運用のコツも盛り込みました。
ぜひ自分の目的や環境に合った自動化のヒントを見つけ、使いこなしてみてください。
1. ZapierとIFTTTとは何か? 基本概要とコンセプトの違い
1-1. ノーコード自動化ツールとしての共通点
まず、ZapierとIFTTTは、どちらも「ノーコード」でさまざまなWebサービスを連携させ、自動化できる点が共通しています。特定のアプリケーションに新しい情報が追加されたり、ある条件が満たされたときに、別のアプリケーションでアクションを自動的に起こしてくれる仕組みです。
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手軽なメリット
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プログラミング知識が不要
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画面上の案内に従うだけで簡単に設定可能
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すでに公開されている“テンプレート”(ZapやApplet)を使えば、さらに短時間で導入できる
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例えば、Gmailに届いたメールをSlackに通知したり、Instagramに投稿した写真をTwitter(X)にシェアしたり……といった連携を「手動作業なし」で実現できます。
1-2. それぞれの特徴・立ち位置
ただ、ZapierとIFTTTには、次のような位置付けの違いがあります。
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Zapier
2011年に創業され、ビジネス用途に特化して急拡大してきたプラットフォームです。対応アプリ数は7,000以上と圧倒的で、SalesforceやGoogle Workspace、Slack、プロジェクト管理ツールなど、業務で使われるSaaSの高度な連携に強みがあります。複雑なフローやデータ処理、条件分岐、チームでの共有などに優れ、企業向け機能も豊富。一方、料金は比較的高めで、タスク数に応じた制限があります。
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IFTTT(イフト)
2010年に誕生し、当初から個人ユーザー向け・スマートホーム連携を得意としてきたプラットフォームです。IFTTTという名前は「If This Then That(もし○○なら、こうする)」を意味し、直感的にわかりやすいコンセプトが魅力。対応サービスは800~1,000程度ですが、FacebookやInstagram、Twitter、Alexa、スマート家電などが揃っています。低コストで始められ、シンプルな自動化がサクッと作れるのが特徴です。
こうした違いから、Zapierは大企業や中小企業が導入して大規模に業務効率化を図るのに向き、IFTTTは個人や小規模チーム、あるいはスマートホームやSNS管理を気軽に自動化したい人に好まれる傾向があります。
2. 業務効率化やSNS管理でどう活かせる? 両サービスの得意分野
2-1. Zapierの強み:複雑な業務フローを一つにまとめる
Zapierで作る自動化の仕組みは「Zap(ザップ)」と呼ばれ、1つのZapの中に複数のアクション(ステップ)を組み込むことができます。
たとえば「特定の顧客がWebフォームから送信→Salesforceに新規レコード作成→Slackに通知→担当者にメール自動送信」というように、複数の連携や条件分岐が一度にできるのです。
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条件分岐(フィルター、パス機能)の柔軟さ
条件に合致した場合のみ次のステップを実行したり、複数のルートに振り分けたりすることが、画面上のドロップダウン操作などでノーコード設定できます。 -
ビジネスアプリの細やかなトリガー・アクション
Gmailなら「特定ラベルが付いたメールだけを検知」、Googleカレンダーなら「イベントが開始する○分前にアクション」など、かなり詳しく指定可能。 -
スケジュール実行や遅延実行
「毎朝9時に在庫データをチェックし、在庫が一定数未満なら担当者に連絡」「3時間後に◯◯を実行」など時間を活用したトリガーやアクションが豊富。
こうした機能によって、たとえば社内で行われるデータ入力・転記作業、顧客管理、プロジェクトタスク管理などを大幅に効率化できます。
SNS連携においても、チャットボットやAIと組み合わせ、複数アカウントへの同時投稿や、定期的なレポート送信を一本化できるのが魅力です。
2-2. IFTTTの強み:手軽にSNSやスマートホームを連携
IFTTTで作る自動化の仕組みは「Applet(アプレット)」と呼ばれ、基本的には「1つのトリガー → 1つのアクション」のシンプル構成です。
有料プラン「Pro」以上であればマルチアクション(1トリガーで複数アクション実行)も可能ですが、トリガーを複数設定するのは難しく、複雑な条件分岐はコードを書く必要があります。
しかし、このシンプルさが初心者にはハードルが低く、迷わず使える大きなメリットです。しかもSNS連携やスマート家電との連携が充実しているため、日常生活やちょっとした業務で「こうなったら自動で○○したい」というニーズにパッと対応できます。
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SNSのクロス投稿が簡単
「Instagramに写真を上げたら、自動的にTwitterでも画像付きツイートを投稿」など、よく使われるアプレットが多数公開され、クリック1つで導入可能。 -
スマートホームと組み合わせ
「外出したら照明を消灯」「帰宅したらエアコンをON」「朝7時になったら天気予報をスマホ通知」など、暮らしを便利にする自動化が豊富。 -
既成アプレットの大量公開
IFTTT公式やコミュニティユーザーが作成・公開したアプレットを、そのまま自分のアカウントにコピーして使える。「似たような機能を実現している人はいないかな?」と探すとすぐ見つかるため、自分でイチから設定しなくてもOKという手軽さがあります。
個人がSNS運用をする場合や、フリーランスで「SNS投稿をもっと効率化したい」という場合にも、有料プランが月数百円ほどと安価なので導入しやすいでしょう。
3. AI機能の比較:ChatGPT連携やコンテンツ生成が進化中
3-1. ZapierのAI対応:自然言語でワークフローを作成できる
Zapierは近年、「Zapier AI」という取り組みを打ち出し、AIを使ったワークフローの自動生成や、OpenAI(ChatGPT)との連携を強化しています。
具体的には以下のようなものがあります。
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自然言語でフローを作れるAIアシスタント
「Gmailで受信したメールの添付をDropboxに保存して、そのリンクをSlackに通知するようなZapを作って」と英語などで指示すると、Zapierが適切なステップを提案して自動生成してくれる。 -
Zap内でChatGPTをアクションとして利用
たとえば「新しいブログ記事のタイトルとURLをChatGPTに渡し、要約を作らせ、そのテキストをSlackに送る」といった処理が可能。要約や翻訳、文章の書き直しなど、GPTモデルの強みを自動化の一環に組み込める。 -
ChatGPTプラグインを提供
ChatGPT(有料版)側からZapierにアクセスし、ChatGPT上の会話で「○○のアプリにこんなデータを登録しておいて」「Salesforceの顧客データを更新して」と言えば、Zapierを介して操作できる。 -
カスタムチャットボットの試験提供
自社のドキュメントやデータを学習させた独自GPT-4ボットを作り、問い合わせ対応やリード収集などを自動化する取り組みが始まっている。
このようにZapierはビジネス文脈でのAI活用を強く意識しており、さまざまな業務フローのなかにChatGPTを組み込んで、人手の文章作成や要約作業を大幅に削減したり、迅速な顧客対応を実現しています。
3-2. IFTTTのAI対応:SNSコンテンツ生成や要約ツールが豊富
一方、IFTTTも2023年以降にAIの新機能をどんどんリリースし、特にSNSやブログ運用向けのAIコンテンツ生成ツールが多彩です。
IFTTTの場合、AIを1つの「サービス」として扱う形になっており、以下のように10種類以上のAIサービス群を用意しています。
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AI Social Creator:ブログ投稿をトリガーに、SNS向け短文を自動生成してTwitterやFacebookに投稿
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AI Summarizer:新着のRSSフィードやブログ記事を要約し、Slackやメールへ送信
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AI Prompt (Q&A):質問に対してChatGPTのように回答を生成する
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AI Translation / Grammar:投稿文を自動翻訳したり、文法をチェックしてからSNSに投稿
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AI YouTube Assistant:YouTube動画アップロード後、自動で説明文やSNSシェア文を生成
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AI Twitter Assistant:メンションやハッシュタグを検知して、返答文の下書きを自動作成
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…など
これらは基本的に、「トリガー → AIサービスで生成や要約 → 別のアクション」という流れで組み込むことが可能です。また、ChatGPT公式プラグインもあり、ChatGPT側からIFTTTアプレットを操作することもできます。
結果として、SNS運用やコンテンツマーケティングでのAI生成を気軽に実装できるのがIFTTTの魅力です。
Zapierほどビジネスアプリ同士を細かく繋ぐわけではなく、「文章を作って投稿したり、ちょっとしたまとめを送ったりする」用途には非常に使いやすい印象となっています。
4. 料金プランの違い:タスク数課金のZapier、安価なIFTTT
4-1. Zapierの料金体系
Zapierでは、実行されるアクション数を「タスク」と呼んでおり、月に使えるタスク数がプランごとに決まるのが特徴です。
複数ステップ(マルチアクション)で構成されたZapが動くと、そのアクション数ぶんタスクを消費することになります。代表的なプランは以下のとおりです。
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Free(無料プラン)
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月100タスクまで
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Zap(自動化の数)は5個まで
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15分おきに動作チェック
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マルチステップZapは不可(単一トリガー・単一アクションのみ)
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Starter(月額約24.99ドル)
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月750タスク
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Zap作成数は20個まで
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マルチステップZapの作成が可能
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フィルターやフォーマット機能も使える
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Professional(月額約61.25ドル)
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月2,000タスク
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Zap数は無制限
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5分ごとのチェック
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条件分岐パスやプレミアムアプリ接続などが使える
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Team / Company
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さらに多くのタスク数(50,000~100,000以上)や1分間隔のチェックに対応
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SSOやチーム管理機能が充実
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大企業向けのエンタープライズ機能を含む
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総じてZapierは、より大きなプランほどタスク数の上限が大きくなり、実行間隔も短い(ほぼリアルタイム化)ため、大規模業務に対応するなら必須です。
一方、料金は高めなので「そこまで大量に自動化を動かさない場合は、StarterやProfessionalで十分」という使い分けが一般的です。
4-2. IFTTTの料金体系
IFTTTのプランはシンプルで、無料プランの「Standard」と、有料の「Pro」と「Pro+」の3種類です(開発者向けのビジネスプランなどは別途存在しますが、ここでは個人利用に限定して解説)。
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Standard(無料)
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自作できるアプレットは2個まで
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他のユーザーが公開しているアプレットを利用する分は無制限
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単一トリガー・単一アクションのみ
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Pro(月額約3.99ドル)
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自作アプレットは20個まで
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マルチアクション(1トリガーに対して複数アクション)
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実行速度向上(無料版より速い)
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簡易サポート付き
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Pro+(月額約14.99ドル)
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自作アプレットは無制限
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フィルターコード(JavaScriptでの条件分岐)やクエリ機能をフル活用可能
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開発者プラットフォームを使って自社サービスの連携を拡張できる
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IFTTTではタスク数による制限はなく、月に何度実行しても料金は変わらないのが大きなメリットです。
たとえば「Twitterへの自動投稿を1日に何十回行ってもOK」。しかもProプランであれば月数百円程度とリーズナブルなので、個人や小規模事業でのSNS連携やスマートホーム活用にはコスパ抜群です。
ただし、無料プランは自作アプレットが2つまでという制限があり、「たくさんの自動化を同時に運用したい」という場合はProへの加入がほぼ必須となります。
5. 連携可能なサービス数と種類:ビジネス特化のZapier、IoT強いIFTTT
5-1. サービス数の規模
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Zapier:7,000以上
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IFTTT:800~1,000程度
このように数だけ見ても圧倒的にZapierが多いです。ZapierはGoogle WorkspaceやMicrosoft 365、Slack、Salesforceなど、ビジネス領域のSaaS・クラウドサービスを網羅的に取り込んでいることが大きな要因。
一方でIFTTTはSNSやスマートホームデバイスが中心で、総数は少なめですが主要どころはほぼカバーしているため、個人利用ならあまり困らない場合もあります。
5-2. それぞれの得意領域・サービス例
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Zapierの傾向
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SalesforceやHubSpot、MarketoなどのCRM・マーケティングツール
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Trello、Asana、Jiraなどのプロジェクト管理ツール
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Googleカレンダー、Googleスプレッドシート、Microsoft Excel Onlineなどのビジネス生産性ツール
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QuickBooks、Xeroなどの会計ソフト
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GitHub、Bitbucketなど開発系ツール
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SlackやMicrosoft Teamsなどビジネスチャット
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予約投稿ツールやメール配信ツールとの柔軟な連携
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条件分岐やカスタマイズが細かい(「特定のタグ付きレコードだけ検知」「顧客属性によって分ける」など)
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IFTTTの傾向
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Facebook、Instagram、Twitter(X)、TikTok、YouTubeなどのSNS
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Spotifyやメディアストリーミングサービス
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Alexa、Google Assistant、Siriなどの音声アシスタント
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Philips Hue(スマート照明)、iRobot(ロボット掃除機)、スマートプラグなどのIoT家電
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AndroidやiOSとも直接連携(通知や位置情報など)
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日常のライフログやSNS運用をサクッと自動化するアプレットが豊富
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こう見ると、Zapierは仕事で多用するクラウドサービスを幅広く繋げるのに強く、IFTTTはSNSとスマホ・家電を連携させて便利に使うのに強い、という住み分けがわかりやすいでしょう。
6. 活用事例:どんな自動化ができる? 具体例を紹介
6-1. Zapierの事例:ビジネスフローを一元管理
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カスタマーサポートの効率化
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Webフォームに問い合わせがある → ZapierがSalesforceやHubSpotのレコードを自動作成 → Slackへ通知 → 担当者へメール送信
これにより、人が手動で情報を転記する必要がなくなり、対応漏れやミスも大幅に減少。
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ファイル管理&チーム連携
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Dropboxに新しいファイルが追加されたら自動でSlackに投稿 → ファイル作成者やレビュー担当にメールを送る
チーム全員が「新しい資料がいつアップされたか」をすぐ把握でき、共同作業がスムーズに。
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マーケティングオートメーション
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Facebookリード広告で集まった見込み客情報をGoogleスプレッドシートに追記 → Slackで営業チームに通知 → さらにMailchimpで自動フォローアップメールを送る
複数のアプリを跨ぐ処理も1つのZapでまとめられるため、データの受け渡しがスムーズ。
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AIを使った定期レポート生成
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毎日決まった時間に売上データを集計 → GPT-4で要約を作成 → 結果をGoogleドキュメントに保存しSlackで関係者に共有
人が分析・要約に時間をかける必要がなく、レポート作成の省力化に貢献。
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6-2. ZapierのSNS活用例
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クロス投稿&要約
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WordPressで新記事が公開されたらZapierがその情報を取得 → ChatGPTで短いSNS向けテキストに要約 → TwitterとLinkedInに同時投稿
毎回ブログを公開したあとに手動で投稿文を考える手間が省ける。
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スケジュール投稿
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「Schedule by Zapier」で毎日昼12時にGoogleスプレッドシートから投稿ネタを読み取り → Twitterに投稿
予約投稿ツールを使う代わりにZapierでシンプルに自動化。
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SNS反応の集計・通知
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Twitterで自社へのメンションがあったらSlackに通知し、ChatGPTによる要約コメントを添える
「どんな内容で言及されたか」ざっくり把握してから、詳細を確認すればいいのでSNSモニタリングが効率化。
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6-3. IFTTTの事例:日常業務や個人利用に
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SNSの簡易連携
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Instagram投稿をそのままTwitterに画像付きでシェア
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YouTubeで「高評価」した動画を自動でTwitterにつぶやく
いちいちコピー&ペーストして投稿する手間がなくなる。
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スマホ通知とスプレッドシート連携
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「特定のメールが届いたらスマホにプッシュ通知」
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「気になるハッシュタグのツイートを見つけたら、自動でGoogleスプレッドシートに保存」
個人の情報収集やフリーランスの業務管理に便利。
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スマートホームの便利アクション
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「退勤を検知(スマホの位置情報)したら自宅のエアコン電源ON」
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「午前7時になったら天気予報の通知を受け取る」
毎日の暮らしをちょっとだけラクにしてくれる。
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AIを組み込んだSNSオペレーション
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「新しいブログ記事を公開 → IFTTTのAIサービスでSNS投稿文生成 → Twitter(X)に投稿」
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「Twitterで自社にメンションがあったらAI Promptで返信下書きを作り、メールでお知らせ」
すぐに対応するかは人間次第だが、下書きがあるだけでも時短になる。
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6-4. IFTTTのSNS活用例:複数プラットフォームを一括操作
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Instagram → Facebookページ → Pinterest へのシェア
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1つのアプリに投稿すれば、他のSNSにも自動拡散してくれるため、拡散漏れを防げる。
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YouTube動画のアップロード → 自動でTwitter告知
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特にYouTuberや動画コンテンツを扱う個人・小規模チームに有用。
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ハッシュタグキャンペーンのモニタリング
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指定ハッシュタグ付きのツイートを検知し、自動でSlack通知やGoogleシート集計を行い、キャンペーン状況をリアルタイムに把握。
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まとめ:目的に合わせて使い分けよう
ここまで、ZapierとIFTTTをさまざまな角度から比較してきました。それぞれの違いをまとめると、次のように整理できます。
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Zapier
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ビジネス用途に強く、7,000以上の業務アプリを細かく連携できる
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ワークフロー構築や条件分岐が豊富で、複雑な業務フローの自動化に最適
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AI(ChatGPT)連携で、自然言語からZapを生成したり、文章要約やレポート作成を自動化できる
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料金はやや高め。月のタスク数制限があり、大規模運用には上位プランが必要
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IFTTT
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個人利用やスマートホーム、SNS連携など「身の回りの自動化」を手軽に実現できる
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アプリやデバイス数はZapierに劣るが、主要SNSやIoTは一通り網羅
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有料Proプランならマルチアクションも扱え、月数百円~でコスパ良好
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AI機能も充実し、SNS投稿文や翻訳、簡単なQ&Aを自動生成できる
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大規模・複雑な業務フローにはやや不向き
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大きくまとめると、「企業やチームで多段フローを組むならZapier。個人レベルで安くSNS・IoTを連携したいならIFTTT。」という棲み分けが基本です。
もちろん、両方のサービスを使い分けても構いません。たとえば社内の業務効率化はZapierに任せつつ、SNSアカウントのシンプルなクロス投稿はIFTTTの既製アプレットを使う、といった形でもOKです。
さらに最近は両者ともAI連携を強化しており、ChatGPTを使って自動で文章を生成したり、自然言語でワークフローを作成したりといった新時代の自動化が広がっています。
こうしたツールを積極的に活用することで、人的リソースをより重要な仕事に回せるはずです。
ぜひ自分の目的と予算、使いたいサービスやデバイスの種類に合わせて選択し、日々の仕事や生活をさらに効率的・快適にしてみてください。