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「USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門」森岡 毅 (著)を読んでみて

「USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門」は、大阪にある人気テーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」の成功に着目したマーケティング入門書である。著者の森岡毅氏は、USJが開園当初は苦戦していた状況から、現在では国内外から多くの人が訪れる人気テーマパークとなった理由を、「マーケティングの考え方」によって解説している。

本書で最も重要な考え方は、「顧客第一主義」である。これは、顧客のニーズや要望を最優先に考え、それに基づいて商品やサービスを提供することが、成功への近道であるという考え方である。USJでは、開園当初は「アトラクションが面白いから来てほしい」という考え方で営業していたが、それでは競合するディズニーランドとの差別化ができず、苦戦を強いられた。

そこで、顧客のニーズや要望を徹底的に分析し、それを反映した「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」を導入することで、徐々に集客数を伸ばすことができた。この例からも、顧客第一主義が成功につながることが分かる。

また、本書では「魅力あるストーリーを提供すること」も重要だと強調されている。USJでは、アトラクションにストーリー性を持たせることで、来園者がその世界に没頭することができ、リピーターの獲得につながった。例えば、「ジュラシック・パーク」では、恐竜の復活というストーリーを展開し、来園者をドキドキさせた。こうしたストーリー性が、USJの魅力のひとつとなっている。

さらに、本書では「コンセプトの明確化」と「広報戦略の重要性」についても触れられている。USJでは、開園当初は「映画の世界を再現する」という漠然としたコンセプトしかなかったが、後に「アメリカのエンターテインメント文化を体験する」という明確なコンセプトを打ち出すことで、来園者に強い印象を与えることができた。

広報戦略においては、SNSなどの活用が大きな役割を果たした。来園者がSNSに投稿することで、広告費をかけずに口コミでの宣伝ができることが分かり、SNSに力を入れることで集客数を伸ばすことができた。

本書を読んで学べたことは、まずは「顧客第一主義」が成功につながることである。商品やサービスを提供する前に、まずは顧客のニーズや要望を徹底的に分析し、それに基づいて提供することが大切であるということが分かった。また、魅力あるストーリー性を持たせることや、コンセプトの明確化、広報戦略の重要性など、マーケティングにおける基本的な考え方や手法についても学ぶことができた。

さらに、本書からは、成功するためには「挑戦し続けること」が必要であることも分かった。USJでは、開園当初は苦戦を強いられたが、顧客のニーズや要望を徹底的に分析し、新しいアトラクションを導入することで集客数を伸ばすことができた。これは、常に自分たちのビジネスについて考え、改善していくことが必要であることを示している。

全体的に、本書はUSJが成功した理由を通じて、マーケティングにおける重要な考え方や手法を学ぶことができる優れた書籍である。ビジネスに携わる人やマーケティングに興味のある人にとって、大変参考になる内容となっている。

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よぴ(管理人)

サイト「インターネットビジネスの世界」運営者。ビジネスプロデューサー、著述業。メルマガやブログを書きながら、好きなことをしてのんびりと生きています。