いまさら聞けない「GitHub」とは?利用メリットから活用法までをわかりやすく解説

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いまさら聞けない「GitHub」とは?利用メリットから活用法までをわかりやすく解説

近年、「GitHub(ギットハブ)」という言葉を耳にする機会が増えてきました。

SNSなどで見かけるソースコードへのリンク先がGitHubだったり、開発現場の求人票に「GitHubでのチーム開発経験がある方歓迎」などと書かれていたりするのを目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

「プログラマーやエンジニアだけが使う難しいツール」というイメージを持つ人もいるかもしれません。

しかし実は、プログラミングを始めたばかりの初心者や、個人でWordPressやWebサイトを管理している人、勉強中の学生にとってもGitHubはとても役立つサービスです。

本記事では、初心者の方でも理解しやすいようにGitHubの基本的なしくみやメリットを紹介しつつ、具体的な使い方の流れや注意点などを丁寧に解説します。

コードを書く人はもちろん、これからプログラミングを学んでみたい方にもおすすめできる内容になっています。

最後まで読めば、「GitHubとは何か?」をしっかりと理解し、すぐに利用を始めるための知識が得られるでしょう。

 

1. GitHubとはそもそも何なのか?

1-1. GitHubとは

GitHub(ギットハブ)とは、一言でいうと「プログラムやファイルをオンライン上で管理・共有するサービス」です。

厳密には、“Git”と呼ばれるバージョン管理システムを、クラウド上で便利に使えるようにしたプラットフォームといえます。

  • Git:ローカル環境(自分のパソコンなど)でコードの変更履歴を管理するツール
  • GitHub:Gitをベースに、ネット上でリポジトリをホスティング(保管)し、複数人での共同作業やソースコードの共有が簡単にできるようにしたサービス

もともとGitは、Linuxの生みの親であるリーナス・トーバルズ氏が開発したバージョン管理システムです。

大規模開発でも支障がないほど強力な履歴管理と、ブランチ(分岐)やマージ(統合)といった機能が充実しています。

GitHubは、そのGitをより手軽に使えるよう、ウェブ上でリポジトリのやり取りや変更履歴の閲覧を行えるようにしたサービスとして世界中で利用されています。

1-2. “ファイル倉庫”としてのイメージ

GitHubはしばしば「コードの倉庫」と表現されます。

自分のローカル環境だけで作業していると、パソコンが故障したときや誤ってファイルを消してしまったときに復旧できなくなる危険があります。

GitHubにファイルをアップロード(正確には“Push”と呼ばれる操作)しておけば、万が一ローカルが壊れてもオンライン上にバックアップがあるため、すぐに復元可能です。

さらにGitHubには、変更した内容がすべて履歴として残るという特徴があります。

特定の作業状態にいつでも戻せるので、改修による不具合などが発生したときに「昨日の状態に戻したい」といった操作が簡単にできるのです。

1-3. チーム開発にも、個人開発にも便利

GitHubは複数のメンバーが共同でプロジェクトを進めるときに力を発揮するとよく言われます。実際、大規模なプログラム開発でも頻繁に利用されているのは確かです。

しかし、個人開発でも活用度は高く、むしろ初心者や一人で開発している人こそ使っておくべきツールです。

エラーや間違いが発生したときに履歴をたどりやすかったり、いつでもどこでも最新の状態で作業を再開できたりと、多くのメリットがあります。

 

2. 初心者に知ってほしい「リポジトリ」という考え方

GitHubを使う際に最初に理解したい重要なキーワードが「リポジトリ(Repository)」です。

2-1. リポジトリのイメージ

リポジトリは、ファイルをまとめて保管するための場所、いわば「プロジェクトのフォルダ」のようなものです。

プログラミングで開発を行うときは、ソースコードをはじめとするあらゆる関連ファイル(HTML、CSS、JavaScript、PHP、画像、ドキュメントなど)をリポジトリにまとめます。

たとえばWordPressのプラグインを作成しているなら、プラグインに含まれるPHPファイルやCSSファイル、JavaScriptファイルをすべて同一のリポジトリに保存する形になります。

別のプラグイン開発や、まったく別のWebアプリケーション開発を始めるなら、そのプロジェクトごとに新しくリポジトリを作るという流れです。

2-2. 公開リポジトリと非公開リポジトリ

GitHubには大きく分けて2種類のリポジトリがあります。

  1. 公開リポジトリ(Public Repository)

    • 誰でも閲覧・アクセスが可能
    • インターネット上に自分のプロジェクトを公開したい場合に適している
    • オープンソースプロジェクトや学習用のサンプルコードとして利用されることが多い
  2. 非公開リポジトリ(Private Repository)

    • 自分や指定したメンバー以外は閲覧できない
    • 個人の趣味開発や企業の秘密プロジェクトなど、外部に見せたくない場合に使われる

以前は無料プランだと公開リポジトリしか作れませんでしたが、現在は個人プランでも非公開リポジトリを無制限に作成できます。

よって、個人の学習や非公開のプロジェクトをGitHubに置きたい場合でも特に料金を気にする必要はありません。

 

3. DropboxやGoogle Driveと何が違うの?

「オンラインでファイルを保管」と聞くと、DropboxやGoogle Driveといったクラウドストレージを連想する方も多いでしょう。

では、GitHubはこれらと何が違うのでしょうか?

3-1. 目的の違い

  • Dropbox/Google Drive
    あらゆる形式のファイルをオンライン上にアップロードし、いつでもどこでもアクセス・共有できるのが目的。画像や動画、ドキュメントなど、ファイルの種類を問わず簡単に保管しておけます。
  • GitHub
    主にテキストベースのソースコードやプログラム関連ファイルを、変更履歴とともに管理・共有するのが目的。誰がどこを修正したかなどを非常に細かく把握でき、バージョンの切り替えも容易です。

3-2. バージョン管理の強力さ

GitHubの最大の特徴は、何と言ってもバージョン管理機能です。

表面的には「ファイルをオンラインに置いておく」という点でDropboxなどと共通する部分もありますが、GitHubは「変更履歴がすべて残る」というのが大きく異なるポイント。

たとえばWordPressのテーマファイルを編集している最中にミスをしてしまい、サイトが真っ白になってしまったとします。

もしGitHubで管理していれば、すぐに以前の状態に戻すことができます。これは他のストレージサービスでは得られない大きな利点です。

 

4. GitHubを利用する7つのメリット(個人でも効果大!)

GitHubはチーム開発だけでなく、個人開発や勉強中の方にもたくさんのメリットがあります。ここでは具体的な7つの利点を紹介します。

4-1. 過去の変更履歴がわかる

GitHubでは、ファイルの変更を行うたびに「コミット(commit)」という操作をすることで、どの行がどのように変わったかを記録します。

コミットにはコメント(コミットメッセージ)を残せるため、後から「なぜこの変更をしたのか」がわかるのも便利です。

プログラムはほんの少しの変更で動作が変わることがあるため、変更履歴の可視化はトラブルシューティングに非常に役立ちます。

4-2. バックアップとして安全

ローカルのパソコンだけでファイルを管理していると、万が一ハードディスクが壊れたり、パソコンを紛失したりしたときに復旧が難しくなります。

GitHubにアップロードしておけばクラウド上に保存されるので、災害や物理的な事故に強いバックアップとして機能します。

4-3. どこでもファイルにアクセスできる

クラウド上にコードがあるので、インターネット環境さえあれば、自宅・職場・カフェなどどこからでも最新のソースコードにアクセスできます。

PCを複数台使い分けている場合や、急に外出先で修正が必要になった場合も、すぐに作業を再開できる点は大きなメリットです。

4-4. ファイルを簡単に公開・共有できる

GitHubのリポジトリを「公開」に設定していれば、URLを教えるだけで他の人がソースコードを見ることができます。

自分の作ったツールやプログラムを世界に向けて公開したいときや、仲間内にソースを共有してフィードバックをもらいたいときに便利です。

さらに、共同開発の際にはPull Request(プルリクエスト)という仕組みがあり、他のメンバーが行った変更を確認してから本番のコードにマージ(統合)することが可能です。

チーム開発では必須ともいえる機能ですが、個人でも他者の協力を仰ぐときに非常に役立ちます。

4-5. コードを整理整頓できる

ローカルにある自分のプロジェクトファイルが散らかっていても、GitHub上ではプロジェクトごとにリポジトリを分けることで、どのファイルがどのプロジェクトに属しているかを把握しやすくなります。

過去プロジェクトの参照もGitHub上で簡単に行えるので、整理整頓と見返しがスムーズです。

4-6. 他人のコードから学べる

GitHubには数えきれないほどの公開リポジトリがあります。世界中の開発者が公開しているオープンソースソフトウェアや個人の作品を自由に閲覧できるため、実際のコードに触れながら学習することが可能です。

たとえば「人気のあるJavaScriptライブラリのソースコードがどう書かれているのか」や、「先輩エンジニアがどのようにファイル構成しているのか」を直接見ることができるのはGitHubならではの利点です。

4-7. ポートフォリオとして活用できる

プログラミングやWebデザインのスキルをアピールする手段として、GitHubのアカウントを見せるという方法があります。

自分のGitHubアカウント上で公開リポジトリを整備しておけば、就職活動やフリーランス活動で「これが自分の実装例です」と具体的に示すことができます。

 

5. GitHubに向いている人・おすすめしたい人

では、具体的にどんな人がGitHubを使うとメリットが大きいのでしょうか?

以下のような方々はぜひGitHubを活用してみてください。

  • WordPressプラグインやテーマを個人で開発・管理している人
    特にWordPressのテーマ編集やプラグイン開発は細かい修正が多く、バージョン管理の重要性が高いです。

  • Webサイトを自分で運営し、HTMLやCSSを頻繁に編集する人
    ちょっとした修正やデザイン変更の履歴を残せるので、どこをいつ変えたのか一目でわかります。

  • プログラミング初心者で、自分の学習内容を記録・管理したい人
    練習用に書いたコードをGitHubにアップしておけば、後から見返して成長を感じることができます。

  • 将来エンジニアとして活動したい人
    GitやGitHubの使い方を知っていることは、エンジニアの現場ではほぼ必須のスキルになりつつあります。

 

6. GitHubを実際に始めるための基本手順

GitHubを使い始めるには、GitHubアカウントの作成から初めて、いくつかのステップを踏む必要があります。

ここでは、その基本的な流れを見ていきましょう。

6-1. GitHubのアカウントを作成する

  1. GitHub公式サイトにアクセスし、「Sign up」ボタンをクリック。
  2. ユーザー名、メールアドレス、パスワードを入力。
  3. 確認メールが届くので認証する。
  4. 簡単なアンケート(使用目的や経験年数など)に回答。

アカウント作成は基本的に無料です。有料プランもありますが、個人で利用する分には無料プランでも十分な機能を使えます。

6-2. 新しいリポジトリを作る

アカウントを作成したら、GitHubのトップページから「New Repository」をクリックして、リポジトリを作成します。

  • Repository name(リポジトリ名):わかりやすい名前を付ける(例:my-first-repo)
  • Description(説明文):任意でプロジェクトの概要を記入
  • Public or Private:公開か非公開かを選択
  • Initialize this repository with a README:チェックを入れるとREADMEファイルが作成される

ここでは、初心者の方はREADMEの生成にチェックを入れることをおすすめします。READMEにはプロジェクトの概要や使い方を記載できるので、学習のメモ代わりにも便利です。

6-3. ローカル環境にGitをインストールする

GitHubを本格的に活用するには、ローカル(自分のPC)にもGitをインストールする必要があります。

  • Windowsの場合:公式サイトからインストーラーをダウンロードして実行
  • macOSの場合:Homebrew(パッケージ管理システム)などを利用してbrew install gitでインストール可能。近年はXcodeのコマンドラインツールのインストールで自動的にGitが使えるようにもなります。

インストールが完了したら、ターミナル(またはコマンドプロンプト)で以下のように入力してGitのバージョンが表示されれば成功です。

git --version

6-4. ファイルをアップロード(コミットとプッシュ)する

GitHubへのファイルのアップロードは、基本的に以下の手順で行います。

  1. リポジトリをローカルにクローンする

    • GitHub上で作成したリポジトリのURLを取得し、ターミナルで
      git clone リポジトリのURL
      

      を実行する。

    • これにより、ローカル環境に同名のフォルダが作成される。
  2. ファイルの編集・追加を行う

    • クローンされたフォルダの中でファイルを編集したり、新たにファイルを追加したりする。
  3. コミットする

    • 変更内容を確定させるためにコミットを行う。
      git add .
      git commit -m "変更内容の説明"
      
    • git add .は、カレントディレクトリ内の変更をすべてステージングするコマンド。
    • git commit -m "コメント"では、変更内容の概要をメッセージとして残す。
  4. プッシュする

    • ローカルの変更をGitHub(リモートリポジトリ)に反映するためにプッシュを実行する。
      git push origin main
      
    • mainは、デフォルトブランチの名称。かつてはmasterが使われていましたが、最近のGitHubはmainが標準となっています。

これらの操作により、ローカルで作業した内容をGitHub上にアップロードできるようになります。

6-5. 公開・非公開の設定を確認する

公開リポジトリに誤って個人情報が含まれていると大変なので、初めてリポジトリを作成するときは「Public」と「Private」の設定をしっかりと確認しましょう。

必要に応じて後からリポジトリの設定画面から公開・非公開を切り替えることも可能です。

 

7. GitHubの基本用語・機能をもう少し詳しく解説

ここからは、初心者がつまずきやすいGitHubの用語や機能を追加で紹介します。

実際に使い始めると耳にする機会が多いワードなので、ぜひ押さえておきましょう。

7-1. ブランチ(Branch)

ブランチとは、開発の流れを「分岐」させるための機能です。

たとえば、メインとなるコード(mainブランチ)を保ちつつ、新機能を試すために別のブランチを作れば、メインコードを壊すリスクを減らして実験ができます。

  • mainブランチ:プロジェクトのメインラインとなるブランチ
  • 開発用ブランチ:新機能や修正を試すためのブランチ

ブランチを作成して、作業が完了したら本番ブランチ(main)にマージする、という流れがGitやGitHubの便利な使い方の一つです。

7-2. プルリクエスト(Pull Request)

GitHub特有の機能であるプルリクエスト(PR)とは、「このブランチの変更を取り込んでほしい」という依頼をするための仕組みです。

個人で開発していても、過去の自分や別のブランチからコードを取り込むときに、このプルリクエストの仕組みを活用できます。

チームで開発している場合は、他のメンバーが行った変更をレビューし、問題がなければマージするといった流れになります。

7-3. マージ(Merge)

分岐させたブランチを、再びメインのブランチに統合する操作をマージと呼びます。プルリクエストが承認されると、メインのブランチに変更が取り込まれてコードが更新されます。

マージ時にコンフリクト(衝突)が起きた場合は、どのようにコードを合わせるかを手動で調整する必要があります。

7-4. Issue(イシュー)

GitHub上で「このプロジェクトの課題」を管理するための機能がIssueです。

バグの報告や機能の要望、やるべきタスクなどをIssueとして作成し、議論や進捗管理ができます。個人開発でもタスクを整理するのに便利です。

 

8. 初心者が注意すべきポイント

GitHubはとても便利なサービスですが、使い始めの頃に注意しておくべきポイントもあります。

8-1. 公開リポジトリに個人情報をアップロードしない

公開リポジトリに誤ってパスワードやAPIキーなどの機密情報を含めてしまうと、誰でも閲覧できてしまいます。アクセスキーなどが外部に漏れた場合、大きなセキュリティリスクが発生するので注意が必要です。

もし誤ってアップロードしてしまった場合は、すぐにリポジトリを非公開にするか、その情報を無効化しパスワードをリセットするなどの対応をとりましょう。

8-2. 大きなファイルには注意(100MB以上は非推奨)

GitHubでは、通常のリポジトリで管理するファイルサイズに制限があります。

100MBを超える単一ファイルはアップロードが推奨されておらず、厳密には2GBを超えるとプッシュそのものが拒否される可能性があります。

大容量のファイルを扱う場合は、Git LFS(Large File Storage)という仕組みの利用を検討するか、そもそも大きなファイルは別のストレージに保管するという方法を考えた方がいいでしょう。

8-3. 公開されているコードの安全性

GitHub上には多くの素晴らしいオープンソースプロジェクトがある一方で、中には悪意あるコードが含まれているリポジトリも存在します。

外部のコードを利用する場合は、信用できる開発者かどうか、スター数(いいねのようなもの)やフォーク数が多いかなどをチェックし、リスクを最小限に抑えましょう。

8-4. Gitの基本コマンドに慣れる

GitHubを使いこなすためには、Gitの基本コマンド(git clone, git add, git commit, git push, git pull, git branch, git mergeなど)をある程度覚える必要があります。最初はコマンドラインが難しく感じられるかもしれませんが、慣れてくるとテキストベースの操作は非常に効率的です。

GUIツール(SourcetreeやGitHub Desktopなど)を使えばボタン操作でGitHubと連携できますが、最低限のコマンドは覚えておくとトラブルシューティングの際に役立ちます。

 

9. 実際の運用イメージ:簡単なワークフロー

ここでは、GitHubを使ってプログラミングの学習や個人プロジェクトを進める際の簡単なワークフローを例示してみます。

  1. 新しいプロジェクトを始める
    GitHubで「New Repository」を作成し、リポジトリをPrivateかPublicか選択する。READMEを初期化しておく。

  2. リポジトリをローカルにクローンする

    git clone <URL>
    cd リポジトリ名
    
  3. ブランチを切って作業する(必要に応じて)

    git checkout -b feature/new-design
    
    • feature/new-designという名前のブランチで作業開始。
  4. ファイルを編集してコミット

    git add .
    git commit -m "新しいデザインのHTMLを追加"
    
  5. プッシュしてGitHubに変更を反映

    git push origin feature/new-design
    
  6. プルリクエストを作成(チーム開発の場合)

    • GitHubの画面上で「Pull Request」を作成し、メインブランチへのマージを依頼。
  7. 問題がなければマージ

    • プルリクエストを承認し、コードをmainブランチに統合。
  8. デプロイ(本番反映)

    • mainブランチが最新の状態になったところで、Webサーバーにアップロードする、または自動デプロイを行う。

個人であればプルリクエストを省略して直接mainブランチにコミットしても構いませんが、分岐して作業する癖をつけるのがおすすめです。

何かトラブルがあったときに以前の状態に戻したり、影響範囲を把握しやすくなるメリットがあります。

 

10. GitHubをもっと活用するには

10-1. GitHub Pagesで静的サイトを公開

GitHubには、「GitHub Pages」と呼ばれる静的サイトホスティングの機能があります。静的なHTMLやMarkdownをリポジトリに配置しておけば、無料でWebサイトとして公開できるのです。

  • ポートフォリオサイトや簡単なランディングページなどを手軽に作れる
  • ブログ機能も、静的サイトジェネレーター(例:Jekyll、Hugoなど)と連携すれば構築可能

GitHub Pagesを使えば、サーバー契約なしで自分のWebサイトを世界に公開できます。

10-2. Continuous Integration(CI)との連携

さらにレベルアップすると、GitHubは他のサービスと連携した自動化が得意になります。例えば、

  • GitHub Actions:GitHubが提供するCI/CD(継続的インテグレーション/継続的デリバリー)サービス。コミットやプルリクエストをトリガーに自動テストやビルドを実行できる。
  • CircleCITravis CI:外部のCIサービスを使ってテストの自動化やデプロイが可能。

継続的インテグレーションのパイプラインを整備すれば、チーム開発でも個人開発でも、コミットのたびにコードが正しく動いているか自動テストを走らせるといった効率化が実現できます。

10-3. 他のリポジトリへのコントリビュート

オープンソースのプロジェクトに自分が関わる(コントリビュートする)こともGitHubなら容易です。

バグを見つけたら修正のプルリクエストを送ったり、機能改善のアイデアをIssueに投稿して議論したり、といった形で世界中の開発者と協力できます。

初心者のうちはハードルが高く感じられるかもしれませんが、小さな誤字修正や翻訳の改善など、小さなことから挑戦してみるのも大切です。

 

まとめ

ここまで、初心者の方にもわかるようにGitHubについてさまざまな側面を解説してきました。改めてポイントを整理してみましょう。

  • GitHubはコードやファイルをオンラインで管理するプラットフォーム
    • Gitというバージョン管理システムをクラウド上で使いやすくしたサービス
  • リポジトリ(Repository)
    • プロジェクト単位でファイルを保管する場所
    • 公開(Public)と非公開(Private)を選べる
  • バージョン管理が強力
    • コードの変更履歴を細かく記録し、いつでも過去バージョンに戻せる
  • チーム開発にも個人開発にもメリットが大きい
    • バックアップ、コード共有、どこでもアクセス可能、学習やポートフォリオ活用など
  • 始める手順
    1. GitHubでアカウント作成
    2. 新しいリポジトリを作成
    3. ローカルにGitをインストール
    4. コミットやプッシュでファイルをアップロード
    5. 公開・非公開などの設定を確認
  • 注意点
    • 公開リポジトリに個人情報や機密情報を置かない
    • 大きなファイルや危険なコードに気を付ける
    • Gitの基本コマンドには慣れておくと便利
  • さらなる活用方法
    • GitHub Pagesで静的サイトをホスティング
    • GitHub Actionsなどで自動テストやデプロイを構築
    • オープンソースプロジェクトにコントリビュートしてみる

プログラミングを始める際や、WordPressテーマを編集するときなど、GitHubは多くの場面で役立ちます。何より、無料で簡単に試せるのが大きな魅力です。

最初は少し難しく感じるかもしれませんが、慣れてくると「何でもっと早く使わなかったんだろう」と思うほど便利に感じるはずです。

もしまだGitHubを利用していないのであれば、ぜひこの記事をきっかけにアカウント登録をしてみましょう。

プログラムを書く習慣がなくても、ドキュメントや学習メモを置いておくだけでも価値があります。多くの開発者が愛用しているGitHubというプラットフォームを使いこなし、あなたの開発ライフをより充実させてください。

以上が、初心者の方でもわかりやすいGitHubの入門解説でした。少しでも興味を持っていただけたら、さっそく手を動かしてみることをおすすめします。

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よぴ(管理人)

サイト「インターネットビジネスの世界」運営者。ビジネスプロデューサー、著述業。メルマガやブログを書きながら、好きなことをしてのんびりと生きています。