夜のうちに注文を入れたのに、翌朝になっても約定していない……。日本株を始めたばかりのころは、このあたりで戸惑いやすいんですよね。
証券会社のアプリは深夜でも開けますが、東証で売買が成立する時間は決まっています。前場と後場の時刻、東証が注文を受け付ける時間、15時25分からの5分間。
この3つを押さえると、自分の注文がいまどの段階にあるのかを切り分けられます。

日本株の取引時間を先に確認
東京証券取引所の内国株の売買立会時間は、午前と午後に分かれています。2026年7月10日時点では次のとおりです。
| 区分 | 売買立会時間 | 一般的な呼び方 |
|---|---|---|
| 午前立会 | 9時00分から11時30分 | 前場 |
| 午後立会 | 12時30分から15時30分 | 後場 |
11時30分から12時30分は昼休みにあたり、この間に売買は成立しません。時間を確認するときは、9時00分から15時30分までをひと続きに捉えず、前場と後場に分けて見るのがポイントなんですよね。
休業日も押さえておきます。東証は土曜日、日曜日、国民の祝日と休日に取引を行いません。年始の1月1日から3日まで、そして12月31日も休業日です。
連休や年末年始をまたぐときは、JPXが公開する営業日情報を先に見ておくと予定を立てやすくなります。
1日の流れを時系列で整理
東証の一日は、受付開始、前場、昼休み、後場という順に進みます。時系列に並べておくと、注文を入力してからの待ち時間が読めるようになります。
| 時刻 | 起きること |
|---|---|
| 8時00分 | 午前立会分の注文受付が始まる |
| 9時00分 | 前場が始まり、最初の値段が決まる |
| 11時30分 | 前場が終わる |
| 12時05分 | 午後立会分の注文受付が始まる |
| 12時30分 | 後場が始まり、午後最初の値段が決まる |
| 15時25分 | 後場のザラバ取引が終わる |
| 15時25分から15時30分 | プレ・クロージング |
| 15時30分 | 大引けの板寄せが行われる |
たとえば、8時30分に東証へ届いた注文は、前場が始まる9時00分までは約定しません。開始前に集まった注文は、寄付で最初の値段を決める材料になります。
11時40分は昼休みの時間帯。証券会社の画面で注文を入力できても、東証で売買が成立するのは後場が始まってからです。東証が午後分の注文を受け付けるのは12時05分から、後場の開始は12時30分になります。
もう一つ迷いやすいのが15時27分です。この時刻は後場の立会時間内ですが、通常のザラバ取引はすでに終わっています。注文そのものは受け付けられる一方、15時30分の大引けまで売買は成立しません。
時刻の境目では、注文画面の表示にも目を向けたいところです。入力した直後に残高へ反映されていなくても、受付、取次ぎ、約定のどの段階にいるかで意味が変わります。
画面の時刻だけで結果を推測せず、注文照会に表示される状態と証券会社の用語説明を照らし合わせてみてください。
立会時間内かどうかだけでは、注文の状態を判断できません。寄付前なのか、ザラバ中なのか、プレ・クロージング中なのか。そこまで確認すると、画面表示の意味をつかみやすくなります。
前場と後場の区切りは、値動きを評価するためのサインではありません。
取引所が注文を受け付け、値段を決めるための制度上の区分です。時刻だけを根拠に結果を決めつけず、注文条件と約定状況を個別に確認します。
取引時間と注文時間は同じではない
証券会社のサービス画面が入力を受け付ける時間は、各社の運用やメンテナンス時間によって変わります。これとは別に、東証には取引所側の注文受付時間があります。
この2つを分けて考えると、注文の流れが整理しやすくなります。
東証が注文を受け付ける時間
JPXの公式情報によると、東証の注文受付時間は次のとおりです。
| 区分 | 東証の注文受付時間 | 売買立会の開始 |
|---|---|---|
| 午前立会 | 8時00分から11時30分 | 9時00分 |
| 午後立会 | 12時05分から15時30分 | 12時30分 |
午前は立会開始の1時間前から、午後は後場開始の25分前から受付が始まります。受付開始から立会開始までは、注文が集められる時間帯。注文を出した時刻と、取引所で約定する時刻が一致するとは限りません。
ここでいう受付時間は、あくまで東証側の制度です。利用している証券会社が何時から入力を受け付けるのか、注文をいつ東証へ送るのかは、別に確認する必要があります。
夜間に入力した注文の有効期限や翌営業日の扱いも、証券会社の公式案内で見ておきたい部分になります。
昼休み中の注文はどう考えるか
前場が11時30分に終わり、後場が始まるのは12時30分。東証の午後の注文受付は12時05分からです。
昼休みに証券会社へ入力した注文がいつ東証へ取り次がれるかは、各社の取扱いによって差があります。確認するときは、次の3つの層に分けると迷いにくくなります。
- 証券会社の画面で入力できる時間
-
各社が定める入力受付の時間帯です。メンテナンスの時間帯もあわせて確認します。
- 証券会社から東証へ注文が送られる時間
-
取次ぎのタイミングです。各社の注文ルールに書かれています。
- 東証で売買が成立し得る時間
-
前場と後場の立会時間です。昼休みは含まれません。
昼休みのあいだ、東証で売買は成立しません。後場の開始時には、それまでに集まった注文をもとに最初の約定値段が決まります。
寄付から引けまでの流れ
取引時間をつかむには、時計だけでなく値段の決まり方も見ておくと理解が早まります。東証の内国株では、板寄せ方式とザラバ方式が使い分けられています。
寄付とザラバ
寄付は、午前立会や午後立会で最初の取引が成立する場面を指します。始値を決めるときには、それまでに出された注文を同時に扱い、条件の合う単一の値段を求める板寄せ方式が使われます。
寄付の後はザラバ方式が中心。注文条件が合ったものから順に、取引が成立していきます。
早く注文を入力しても、希望した条件に対応する注文がなければ約定しません。成行や指値といった注文方法、有効期限、注文状況も結果に関わります。注文を出した事実と、取引が成立した事実は分けて確認したいところです。
前場の終了時と後場の終了時には、最後の値段を決める引けがあります。後場の引けには、2024年11月5日からクロージング・オークションが導入されました。
15時25分からの5分間
後場のザラバ取引が終わるのは15時25分。そこから15時30分までの5分間が、プレ・クロージングと呼ばれる時間帯です。
この5分間、注文の受付は続きますが売買は成立しません。JPXの公式説明では、新規注文の発注と、既存注文の変更・取消ができるとされています。執行条件の変更はできません。
15時30分になると、集まった注文をもとに大引けの板寄せが行われます。プレ・クロージング中に注文を入力できても、その場で約定するわけではありません。約定するかどうかは、集まった注文の状況しだいです。
クロージング・オークションは、終値形成の透明性を高める目的で導入された制度です。
東証の現物市場は2024年11月5日に取引の終了時刻を30分延長し、15時30分までになりました。古い解説では「15時終了」と書かれていることがあるため、記事や資料の日付もあわせて見ておくと安心です。
注文前に確認したい注意点
証券会社の受付時間と東証の立会時間は別物です。予約注文のように見える操作でも、実際に東証へ送られる時刻は証券会社のルールに左右されます。メンテナンスの時間帯も各社ごと。
注文の受付と約定も別の段階です。
東証の受付時間内に注文が届いても、条件の合う相手の注文がなければ約定しません。注文を出したあとは、受付済み、未約定、約定済みのどれなのかを画面で切り分けて確認します。
15時25分から15時30分までの5分間は、通常のザラバ取引ではない時間帯です。注文の受付は続きますが、売買は成立しません。値段が決まるのは、15時30分の大引けの板寄せになります。
取引所の休業日と、証券会社のサービス稼働日が一致しないこともあります。アプリにログインできても、東証が休業日なら東証市場での約定は行われません。
なお、ここで扱っている時間は東証の内国株のものです。PTSなど取引所外の取引、先物・オプション、海外市場には、別の時間帯とルールがあります。
利用する市場と商品を確認したうえで、公式情報にあたってください。
注文方法にはそれぞれ特徴があり、時間だけで結果を判断することはできません。注文を出す前に、注文種別、価格条件、数量、有効期限、取引市場をまとめて見直しておくと安心です。
日本株の取引時間のまとめ
東証の内国株は、前場が9時00分から11時30分、後場が12時30分から15時30分です。東証側の注文受付は、午前が8時00分、午後が12時05分に始まります。
後場のザラバ取引は15時25分までで、そこからの5分間はプレ・クロージング。15時30分の大引けの板寄せで、その日の終値が決まります。
- 前場は9時00分から11時30分、後場は12時30分から15時30分
- 東証の注文受付は午前8時00分から、午後12時05分から
- 15時25分から15時30分はプレ・クロージング。売買が成立するのは15時30分の板寄せ
証券会社の画面で注文を入力できる時間は、東証の立会時間と同じとは限りません。
注文の状態を確かめるときは、証券会社の受付、東証への取次ぎ、東証での約定という3段階に分けて見ると、迷いが減ります。
取引時間や制度は変更されることがあります。注文を出す前に、JPXと利用中の証券会社が公開する最新の案内を確認してください。

