各種ピボットポイントのタイプは、マーケットのサポートとレジスタンスレベルを識別するための異なる計算方法を使用します。ここでは、ピボットポイントのタイプを簡単に説明します。
今回取り上げるピボットポイントについては以下の5つ。
- フィボナッチ・ピボットポイント
- ウッディ・ピボットポイント
- カマリラ・ピボットポイント
- デマーク・ピボットポイント
- フロア・ピボットポイント
フィボナッチ・ピボットポイント
このタイプのピボットポイントは、フィボナッチ数列(0,1,1,2,3,5,8,13,…)に基づいています。主要なピボットポイントは通常の方法で計算されますが、サポートとレジスタンスのレベルは、フィボナッチ比率(0.382、0.618)を使用して計算されます。
ウッディ・ピボットポイント
これは非常に特異なタイプで、他のものとは異なる計算方法を採用しています。このピボットポイントは、前日の高値、安値、終値ではなく、当日のオープン価格を基にします。また、この計算法ではレジスタンスとサポートレベルが4つずつあります。
カマリラ・ピボットポイント
これはピボットポイント計算の進化形で、4つのサポートレベルと4つのレジスタンスレベルを提供します。それぞれは前日の高値、安値、終値から計算されます。
デマーク・ピボットポイント
トム・デマークによって開発されたこのタイプは、X値の計算に基づいています。Xは前日の高値、安値、終値によって決定され、そのX値を使ってピボットポイントが決まります。デマークピボットは、他のピボットポイントが数多くのサポートとレジスタンスレベルを提供するのに対し、1つのサポートレベルと1つのレジスタンスレベルのみを提供します。
フロア・ピボットポイント
最も一般的で広く使用されているピボットポイントのタイプで、これは前日の高値、安値、終値の平均を計算します。それがメインのピボットポイントとなり、それを基に2つのサポートレベルと2つのレジスタンスレベルが計算されます。
まとめ
これら各種のピボットポイントは、市場環境や個々のトレーディングスタイルにより適合性が異なります。自分のトレードスタイルに最適なものを見つけるためには、異なるタイプを試してみることが重要ですね。